第七百八十九話 境界知能その五
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「救い様がない位だとね」
「あれね、頭が悪過ぎてね」
ペリーヌはトムに自分が思う答えを話した。
「倫理とか常識とか気遣いとか思いやりがね」
「頭に入らないんだ」
「そう、頭が悪いとね」
「そうしたこともわからなくて」
「覚えられなくてね」
「性格が悪いんだね」
「そうだと思うわ、もうこれってあれよ」
ペリーヌはさらに話した。
「学校の勉強じゃないわね」
「それとは別だね」
「勉強できても馬鹿っているでしょ」
「人としてね」
「できなくてもって場合もあるけれど」
それと共にというのだ。
「できてもね」
「人間として馬鹿だね」
「それで人間に必要なものもね」
倫理や常識もというのだ、ことの善悪がわからないまでに愚かな輩はこの時代でも存在しているのだ。
「ちゃんとね」
「持てないんだね」
「そうだと思うわ、白痴レベルだと」
そこまで愚かだというのだ。
「人に必要なものもね」
「わからなくて」
「大人でもね」
年齢に関わらずというのだ。
「幼稚園児以下の思慮分別で」
「ことの善悪もわからない」
「そんな風なのよ」
「だから極端な馬鹿は性格も悪いんだ」
「そうであることが多いのよ」
「馬鹿過ぎてもね」
トムはそれでもと話した。
「性格がいいならね」
「救われるね」
「その分ね」
スターリングも蝉玉も言った。
「フォレストガンプみたいに」
「あの主人公知能指数低いってことだったけれど」
「性格は純粋でね」
「いい人だったしね」
「あの主人公馬鹿じゃないんじゃないかな」
トムは考える顔で述べた。
「今僕達が話してるのとはね」
「違うね」
「そうね」
スターリングも蝉玉も否定しなかった。
「私達が話してるのって詐欺師に簡単に騙されて」
「害にしかならない馬鹿だしね」
「そういう馬鹿とは違うわね」
「あの主人公はね」
「ええと、アンネットが言ってたかな」
トムは考える顔になって述べた。
「聖愚者」
「ああ、ロシアの」
「あそこはフォレストガンプの主人公みたいな人崇拝するのよね」
「神聖な存在だって」
「真っ白ってことで」
「そうした人達はいいんだよね」
スターリングと蝉玉に話した。
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