第十話 奈良においてその八
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「マスコット君達が勝つなり」
「それはもうわかっていますか」
「その通りなり。あのオーラには誰も勝てないなり」
「その通りぞよ」
キタネイダスもここで言う。
「せんと・・・・・・ではなかったマスコット君の禍々しいオーラには誰も勝てないぞよ。如何にあのゴーオンジャー達といえど勝つのは難しいぞよ」
「さて、今日こそはあ奴等の敗北が見られるでおじゃる」
既にグラスを出しているケガレシアであった。ヒラメキメデスがそっとヨゴシュタインとキタネイダスのところにも出してそのうえで恭しく言う。
「ヨゴシュタイン様、どうぞ」
「うむ、いつも済まないなりな」
その一礼したヒラメキメデスへの労いの言葉を忘れない。
「では有り難く頂くなり」
「はい、それでは」
こうして三人で杯を打ち合わせて楽しく飲む。そのうえでまた言うのであった。
「ではあの連中の敗北の前祝いなり」
「そう思うとこのうえなく美味いぞよ」
「勝利の前の美酒は最高でおじゃるな」
「その通りですね。それではヤバイバさん」
「おうよ」
「戦いがはじまりましたが」
一応実況は続けている。
「マスコット君達は数を頼みに襲い掛かっています」
「戦いは数です」
珍しくもっともなことを言うヤバイバだった。
「ですからこちらが圧倒的に有利です」
「その通りですね。さあガオレンジャーの面々は」
「何やってんだ?あいつ等」
「実況放送なんてやってるのか?」
そのガオレンジャーの面々は合体した獣達の中から彼等を見て言う。
「何かお気楽だな」
「飲み食いしながら放送してるしな」
「まあいいんじゃない?」
ガオホワイトはそれはいいとした。
「邪魔はしないし」
「そうだよな。俺達はまずは」
ガオレッドはあらためて前から迫るマスコット達を見据えた。
「この気色悪い連中を何とかしないとな」
「ナラッ、ナラッ」
「しかしな、本当に」
ガオブラックも呆れた顔であった。
「何処をどうやったらこんな気持ち悪いマスコットになるんだろうな」
「センスは疑うな」
ガオイエローもそれは否定しない。
「こんな不気味なものな」
「全くだよ。さっさと倒して」
ガオブルーは少しでも早く終わらせたくなっていた。
「楽になりたいよね」
「では行くぞ」
ガオシルバーだけは別の合体した獣に乗っている。
「早く倒してだ」
「聖杯を見つけ出さないとな」
そんな話をしながら戦う。マスコット自体はパンチ一発で倒れていく。吹き飛ばされそのうえで爆発して散る。だが数がかなり多い。
「ええと、これで何体目だ?」
「十体目よ」
ゴーオンシルバーがゴーオンレッドに答える。
「もうね」
「それでまだ出て来るのかよ」
「多過ぎじゃないの?マスコット」
「奈
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