第一章
[2]次話
孤独な犬を引き取ったのは
ムー=デーンは引き取られた、だが。
彼がいた街の新聞屋のチャンチャカ=ラカーン初老の髪の毛が白くなってきている太った大柄な彼はアルバイトの学生にその話をして言った。
「びっくりしただろ」
「飛びあがりましたよ」
学生はこう返した。
「ちょっと以上に」
「そうだよな」
「あの、引き取られたのは知ってましたよ」
学生にしてもだ。
「街の皆が心配していましたから」
「どうなるかってな」
「それで心ある人に引き取られたことも」
「その引き取った方がな」
「人じゃなくて方ですね」
「ああ、殿下だったんだよ」
こう言ったのだった。
「これがな」
「王女様でしたね」
「凄いだろ」
「ええ、嘘みたいな話ですよ」
学生はラカーンに心から言った。
[2]次話
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