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外道戦記ワーストSEED
流星になった漢たち(中編)
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で豊かでなければ教授クラスとて高額ではない給料をやりくりしている。

だが、ここで問題が発生した。

この企画、教授達が思ったよりも千倍ガチ企画だったのである。

ある教授は軍お抱えのミストラルと呼ばれる重機型設計者にこう言われた。

ミストラルやボールなど、実現可能な技術だけで設計を埋めろとは言わない。

ただ、その技術蓄積を下積みとして使用しないばかりか、賞金目的で適当なSF小説の盗用だけで流そうとしているバカは、こうやって晒す。

そういって、ニュートロンジャマーがなく、インターネットが現行だった時代に全世界に対してご丁寧に盗用箇所にマーカーされた原稿をアップされ返された投稿者達は、即座に出稿をとりやめ。

9割が筆を折って逃げ出した。

たった二人を除いて……

こうして、当時『金持ちの道楽風トラップ』と呼ばれた論文は二人の入賞をもって、終結した。

そこまでなら、ああ、そうなんだ、で済んだだろう。

この話で最も恐ろしいのが、このシチュエーションが、数年後極めて似通った形で現実に起こり、今地球圏は生き地獄にあるという、目を背けたい事実である……

さて、昔話はここまでにして、この機体について説明しよう。

当たり前の話だが、この機体はこの論文を書いた博士、シャイン博士の書いた論文を元に、現在の技術を合わせて作られている。

だから、ここからはこの世界、コズミック・イラの現実に合わせて、シャイン博士が地球連合との擦り合わせた結果であることを承知してほしい。(装甲技術など、数年前に公開されている訳がないのだから)

まず、前提として、この世界でナチュラルは対モビルスーツ戦において圧倒的弱者である。

先んじてプロトジンで慣らしてきたザフトのモビルスーツパイロットは精鋭揃い、『赤服』『白服』と呼ばれるエースパイロットでなくても、『緑服』のパイロットですら、キルレシオは連合の5倍以上。

ジンにとって、メビウスはその文字通り、鮪などのメインの獲物にすらなれない『雑魚』。

だから、それを活かすには本体がそれをカバーする『機構』・『戦術』が必要である。






ジン六機。

ザフトにとっては少数でも、連合にとっては、戦艦ごとメビウスを食われる戦力。

それを押し留めているのが、前述した機体、カタフラクトであった。

「このっ!」

ジンの手が、人間のような滑らかさで動き、カタフラクトに銃弾の雨を降らせた。

流石コーディネーターというべきか、6機体全てで放つ銃弾は、カタフラクトに回避する場所を与えない。

だが、効かない。

フェイズシフトした上で、野球のキャッチャーのように胴体全
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