第二章
[8]前話
「美人さんで胸大きくて脚がすらりとしていて」
「そう言われると恥ずかしいけれど」
「制服似合い過ぎです」
こう言うのだった。
「凄いですよ」
「だから恥ずかしいから」
「それがジャージになると」
部活の時にだ。
「どうにもです」
「けれど怪我してないからね」
「いいんですね」
「ええ、そうでしょ。それに部活の時は皆ジャージだし」
それでというのだ。
「多少ボロボロでもね」
「いいんですか」
「そうでしょ、ジャージは」
「それはそうですが先輩体操服になっても」
その時もというのだ。
「そのスタイルなら凄いですよね」
「体操服と半ズボンになっても」
「はい、勿体ない気がします」
部活の時はというのだ。
「どうも」
「そう言われても怪我しないならいいんじゃないかしら」
「そうなりますか」
ここでは首を傾げさせた、詩音としては美人でスタイルのいい一恵が部活の時はボロボロのジャージ姿というのは勿体なかった、だが。
一恵自身はそれで構わず実際に怪我をしなかった、そのうえで部活をしていたので詩音もそのうち怪我をしないのならいいかと結論を出し。
一恵が部活を引退する時にジャージを譲られて笑顔で言った。
「これからは怪我をしないで」
「頑張っていってね」
「はい、マネージャーでもです」
試合には出ないがというのだ。
「やっぱり怪我はしないことですね」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「これからは詩音ちゃんが正マネージャーだから」
「頑張ります」
「ゲン担ぎも大事よね」
「気をつけつつ」
「そう、だからね」
それでというのだ。
「ジャージ着てね、ただ洗濯はね」
「それはします」
「そう、例えボロボロでもね」
「洗濯してれば問題ないですね」
「そうだしね、そのことも宜しくね」
「頑張っていきます」
こう話してそうしてだった。
ジャージを受け継ぎ着る様になった、そして怪我をせず頑張ったのだった。
ボロボロのジャージ 完
2025・2・21
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