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一見毒舌系でも
第二章

[8]前話
「あの、礼儀正しいですね」
「穏やかですよね」
「はい」
 こう返した。
「かなり」
「ですから毒舌はです」
「動画でのキャラですね」
「それだけのことで」
「素顔はですね」
「ああした人です」
 こう話した。
「ですから安心して下さい、それで企画で野球ゲームをしますが」
「僕達が戦いますね」
「はい、ですが」
 それでもというのだ。
「大熊さんホークスで富沢さんファイターズですね」
「そこで富沢さんの毒舌ですね」
「台本通りお願いしますね」
「はい、そのことも打ち合わせていきますね」
「これから」
「あの人となら無事にいけますね」 
 大熊は微笑んで述べた。
「よかったです」
「そうですね、ではお願いしますね」
「やらせてもらいます」 
 大熊はそれからも富沢と打ち合わせの場を持ち実際に企画も行った、動画では彼女は確かに毒舌であったが。
 素顔の彼女は礼儀正しく穏やかで真面目だった、それで強く思ったのだった。
「動画の時と素顔はまた別ですね」
「はい、タレントさんと同じです」
「そのことは」
「キャラ作りってありますから」
「僕はそれはないですが」
「それがある人もいますね」 
 このことを言うのだった。
「ですから」
「それで、ですね」
「富沢さんはそうだということで」
「動画と素顔は違う」
「そうだということもありますね」
「はい、そういうことで」
「これからも企画があればやらせてもらいます」 
 マネージャーに笑顔で話した、そしてだった。
 自分の動画の話もした、彼はあらためて話した。
「今度は昔のゲームをしますが」
「MSXのですね」
「僕はやっぱりです」
「普段の大熊さんですね」
「泥人形という名前でも」
 ユーチューバーの時もというのだ。
「素顔の僕でやらせてもらいます」
「お願いします」
「それで」
 実際に素顔のまま実況した、その実況が丁寧で親切だと評判だった。その評判に笑顔になって本業だけでなくそちらも励むのだった。


一見毒舌系でも   完


                    2025・2・19
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