第一章
[2]次話
アイドル並の可愛さ
日本のロボット工学の権威の一人である津山瞳長く波がかった薄茶色の髪と楚々とした清純な感じの顔立ちに一六〇位の背でスタイルのいい彼女は世界的な企業グループの企業の一つ八条ロボットの開発部で日々ロボットの開発に勤しんでいるが。
取材を受けることが多い、彼女はそのことを不思議に思って言った。
「うちの会社他にも凄い人がいるのに」
「先輩はよく取材を受けますね」
「ええ、どうしてかしら」
「ずばり美人さんだからです」
後輩でやはりロボット工学に携わっている栗原瑞鶴が答えた、一八〇近い長身で細面で小さい切れ長の目に薄い唇を持つ優しい顔立ちである。黒髪はやや癖があり短い。
「だからですよ」
「お顔は関係ないでしょ」
津山は栗原にこう返した。
「別に」
「ロボット開発にですね」
「ええ」
どうにもという表情で答えた。
「問題は開発内容で」
「ですがやっぱり外見がいいと」
「注目されるの」
「はい、ですから先輩に取材が多く来ます」
「そうなのね。けれどね」
津山は栗原の話を聞いたうえでさらに言った。
「私だって人間で」
「それで、ですか」
「おトイレも行くし汗もかくし」
そうであってというのだ。
「鼻水だってね」
「出ますね」
「垢やフケもあるし」
そうしたものも出るというのだ。
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