第二百二十四話
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第二百二十四話 寂しく感じたので
博士は小田切君にさらに話した。
「ファミリーコンピューターは確かに有名であるがな」
「一時代を築きましたしね」
「しかしな」
「他にもゲーム機があったんですね」
「栄枯盛衰であったのじゃ」
こう言うのだった。
「競争といえばそうでありな」
「そしてですね」
「その結果な」
「なくなっていったんですね」
「エムエスエックスなぞはな」
このパソコンはというと。
「名作ゲームも多かった」
「そうだったんですか」
「画面も音楽も拙かったがのう」
「ファミコンみたいな感じで」
「いや、ファミリーコンピューター以上にな」
さらにというのだ。
「拙い技術であった」
「ファミコンよりもですか」
「しかし名作が多くな」
「面白かったんですね」
「そうであった」
エムエスエックスもというのだ。
「これがな」
「そうでしたか」
「今となっては昔であるが」
それでもというのだ。
「よい機種であった」
「そうだったんですね」
「そうした歴史があったのじゃ」
エムエスエックスにはというのだ。
「そして他の機種もじゃ」
「同じですね」
「それぞれよい歴史があった」
「そうでしたか」
「そのことを知ってくれるとな」
そうすると、というのだ。
「わしも嬉しい」
「僕はゲーム好きなんで」
小田切君はそれでと答えた。
「お話を聞かせてもらいますと」
「忘れないか」
「はい」
そうだというのだ。
「絶対に」
「そうであってくれると嬉しい」
「そうなんですね」
「ではな」
「忘れないです、そして」
小田切君はさらに言った。
「プレイしてもいいですか?」
「そうしてくれるとさらに嬉しい」
博士は小田切君に答えた、今度は微笑んでそうした。そしてテレビに付けてエムエスエックスをプレイ出来る様にしたのだった。
第二百二十四話 完
2024・12・1
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