第五話 海にグラウンドにその十
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「いてはるんやろ?」
「何故かお姿を見掛けませんわ」
「天道道場にはよく行くが」
「何故見ないだ」
「気配も感じないある」
「今もおられないしな」
「あれっ、わしは見るぞ」
早雲はそうだった。
「何故皆見ないんだ」
「俺も見ないな」
らんまもだった。
「あの人もうな」
「誰なのかな」
五寸釘は全く知らなかった。
「僕もあかねさんのお家に行くことあるけれど」
「不思議な話だな」
赤城が見てもだった。
「どうもな」
「そんな人もいるのかしら」
「そういえばそんな整骨院あったわ」
ミホとリカも話した。
「お家の近くに」
「あんたのお家になの」
「結構前通りわよ」
「そうなのね」
「確か小野整骨院っていうわ」
「そうした名前なのね」
「不思議なこともあるものじゃ」
狐は隣にいるチェリーに化けて言った。
「これはまた」
「お主何のつもりじゃ」
チェリーはその狐に問うた。
「隣の者に化けるのは」
「わしが二人おるのか」
「突っ込むのは負けか」
チェリーもこう思った。
「ここは」
「別に害はないからいいだろう」
殺生丸は冷静に述べた。
「私も化けられてもいい」
「そうなの」
「それ位は何でもない」
殺生丸はしのぶに答えた。
「だからな」
「そうなのか」
「むしろ面白い」
「言われてみれば悪い気はせんな」
「そうだな」
「化けたいならいいか、しかし」
チェリーは狐を見てまた言った。
「どうもな」
「化ける腕はな」
「どうかのう」
「わしはチェリーだ」
狐はそれでも言う、しかし耳が出ていて尻尾もである、誰がどう見ても狐が化けている様にしか見えない。
「違うのか」
「そういうことにするか」
「それがいい」
殺生丸はチェリーに述べた。
「こうした時はな」
「それではな」
「殺生丸様も変わられたな」
「そうじゃな」
雲母は邪見の言葉に頷いた。
「かつては何かあるとな」
「手にかけておられたが」
「しかしな」
「今はそうしたことをされぬ」
「そう考えるとな」
「実に変わられた」
「全く以てな」
こう話すのだった。
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