十三話 流星になった漢達(前編)
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した世界樹コロニーの生み出す電力エネルギー使えたり、連合軍が量産予定の機体製造工業ライン(メタ的に言うと、ストライクタガーを作る予定のライン)を好きに使えたりでギリギリ黒字に持っていったが、逆に言えばそれが限界。
各国の地上の主要都市の護衛だけで貸せる戦力は尽きてしまった。
これは具体的には、それ以外は自分たちで守ってくださいね、という事であった。
さて、他の国もこまっているがとりあえず置いておこう。
ダントツにヤバいのは、月周辺にアルテミス基地を保有する、ユーラシア連邦であった。
いや、ユーラシア連邦には、他軍には持ち得ない『アルテミスの傘』という防御膜があるじゃないか?
そう、ザフトが襲撃をかけてきた最初の頃、基地のモノはそう能天気に考えていた。
しかし、外部からの補給艦を叩かれ、ユーラシア本国の時制を読める将官より高額な救援代金を支払い、世界樹コロニーの機動部隊を借り受けて一時的にザフトの攻勢部隊を撃滅するに至り、流石に彼らも気づく。
あれ、このままじゃジリ貧じゃない?と。
アルテミスの傘は、確かに強力な防御膜だ。
だが、攻める側にしたら『それだけ』である。
ザフトの機体に何か不調を起こす訳でもないそのバリアは、ザフト側からすれば幾らでも対策が打てるものでしかなく、結果、本国経由で地球連合主流の大西洋連邦に泣きつく。
大西洋連邦、悩む。
ここで切り捨てるのは容易だが、その場合最悪、あのうざったいアルテミスの傘を拠点にしてザフトが世界樹にちょっかいかける可能性があった。
悩みに悩み抜いた末、大西洋連邦、珍しくアズラエル財閥や世界樹コロニーの死神部隊に頼らない方針を打ち出す。
内容としては、こうだ。
大西洋連邦内部のコンペディションで、ナチュラルだけで防備するというイレギュラーな状況を想定した試験機体が一体ある。
その所有権を『条件付きで』君たちに譲ろう。
条件としては3つ
1つ、この機体には試験的な最新鋭の技術が使われているため、同行させる技術者に機体を管理させ、勝手に調べる事を禁じる。
2つ目、なんらかの理由で当機体が敵側に拿捕された場合、同時に移譲した運用艦艇に配備されている武装『ローエングリーン』により速やかに機体を撃沈せしむること。
3つ目、追加機体が必要な場合、製造費用を戦時国債にて支払う事を許す。その代わりに、運用データは残らず大西洋連邦が共有することを許可すること。
はっきり言って、曲がりなりにも友好国に対する態度ではない。
だが、大西洋連邦にしてみれば、ザフトとの戦争中に、タダで恩をばら撒くほど暇でもないのだ、この条件は当然だった。
こうして、幾度の
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