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戦場から家族になった猫
第二章

[8]前話
「お話は伺いました」
「すぐに保護して送らせてもらいます」
「送り先ハニューハンプシャー州ですね」
「ご主人のおられる」
「私も任務が終われば」 
 ヂュカキスは二人にも話した。
「そちらに戻りますが」
「今は無理で」
「それで、ですね」
「お願いします、そして」
 二人に是非にという声で話した。
「あの子とです」
「ニューハンプシャー州で、ですね」
「過ごされますね」
「主人と娘と一緒に」
「わかりました、では」
「すぐに保護して送らせて頂きます」
 二人は約束した、そしてだった。
「保護しました」
「無事に」
「ニャア」
 見ればだった。
 二人が持って来たケースの中にチャトラと白の雄猫がいた、ヂュカキスはその彼を見て笑顔で言った。
「この子です」
「そうですね、では」
「今から送らせてもらいます」
「はい、ですが」 
 ここでヂュカキスはこうも言った。
「アメリカに送ってくれるとは」
「そうした団体があるとはですね」
「思われなかったですね」
「流石にです」
 ヂュカキスは素直に答えた。
「あるか不安でした」
「アメリカ軍は世界で展開しています」
 ミセリが話した。
「ですから何処かで出会った犬や猫を家族に迎えたい」
「そうした人も出ますか」
「そうした人達のことを考えて」 
 そしてというのだ。
「私共の様な団体も創設されました」
「そうでしたか」
「はい、そして」
 そのうえでというのだ。
「軍とも連絡を取っています」
「常にですか」
「左様です」
 二人は答えた、そしてカートライトが話した。
「私は元軍人でして」
「そうなのですね」
「尚更です」
「こうしたお仕事にはですか」
「軍での経験もありまして」
 それでというのだ。
「お役に立てます」
「そうなのですね」
「はい、そして」
 そうしてというのだ。
「このy度もです」
「ウォルターを保護してくれましたね」
「左様です、ロングアイランドの本部にはもう連絡をしています」
 ニューヨーク州のそちらのというのだ。
「ですから」
「もうですね」
「はい」 
 まさにというのだ。
「ご安心下さい」
「では任務が終わったら」
「一緒に暮らせます」
 カートライトはにこりと笑って答えた、そしてウォルターはアメリカに送られヂュカキスは後日ニューハンプシャーの夫からメールで彼の画像を送られた、そして笑顔になり任務が終われば帰国して彼を抱き締めたのだった。


戦場から家族になった猫   完


                  2025・2・18
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