第一章
[2]次話
悪夢の山火事を乗り越えて
ロザンゼルス近郊で大規模な山火事が起こった、それでだ。
この街で働いているオリバー=スティーブンは家族である猫のキャロットケーキ、ダークブラウンと黒の虎縞模様に白い毛がある雄猫とはぐれた、彼は苦い顔で家族に話した。
「犠牲になった人も多く出て」
「犬や猫もね」
「沢山よね」
「そうなったからね、連邦政府はおかしなことを言っているし」
今の彼等はというのだ。
「意味のないダムの放水をしたり」
「そんな状況だから」
「本当にね」
「幾ら州が頑張っていても」
そうしてもというのだ。
「あれだけの大火事でそうした政府だと」
「助からない人もいて」
「キャロットケーキもね」
「そうだよ、今は家もなくなって」
焼けてというのだ。
「何もない、これからだよ」
「どうしていこうか」
「そんな中ね」
「キャロットケーキについては」
こう言うのだった。
「生きていてね」
「見付かってね」
「戻ってくればいいわね」
「そう祈るしかないよ」
髪の毛が前からなくなった髭を生やしたその顔で言った、目はグレーだ。
「残念だけれど」
「そうね」
「本当にね」
妻も娘のジェーンも頷いた、二人は黒髪に黒い目で優しい顔立ちをしている。三人共今は祈るばかりだった。
その彼等のところにだ、ある動物保護団体から連絡があってだった。
スティーブンはすぐにその団体の施設に行った、するとそこには。
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