暁 〜小説投稿サイト〜
八条学園騒動記
第七百八十八話 勉強することその六

[8]前話 [2]次話
「だからね」
「よく見ないとね」
「けれど今僕達が話している」
「どうしようもない馬鹿ってね」
「そういうことすらね」
 それこそというのだ。
「しないから」
「自分の都合のいい情報鵜呑みにして」
「都合よく解釈するんだよね」
「都合の悪い情報はね」
「一切信じないでね」
 スターリングはそうしてと話した。
「それどころか物凄く罵るんだよね」
「嘘だって言ってね」
「自分達が信じてる嘘でも信じるのに」
「どんな嘘吐きが言っても絶対に嘘を言わないとか言って」
「それでね」 
 そのうえでというのだ。
「信じてね」
「騙されるのよね」
「そうだよね」
「それも何年もよね」 
 蝉玉は口元に今自分が抱いている感情を込めて話した。
「信じるのよね」
「疑わずにね」
「カルト教団でも」
 そうした組織でもというのだ。
「そうした信者さんがね」
「多いよね」
「馬鹿は何かっていうと」
「そうした連中は本物だね」
「馬鹿の中の馬鹿よ、そしてそんな馬鹿がね」
 蝉玉は軽蔑しきった声で言った。
「幸せになれるか」
「なれる筈がないね」
「騙され尽くして利用され尽くして」
 そうなってというのだ。
「それでね」
「その結果だよね」
「全部取られて捨て駒に使われて」
「ポイ、だね」
「屑はいるのよ」
 蝉玉はこうも言った。
「どんな悪いことをしても全く平気な」
「そうした連中いるね、実際に」
「どんな嘘を吐いても平気で」
 そうであってというのだ。
「実刑判決受けても刑務所に入らないと平気」
「悪事がばれてもね」
 スターリングはこの言葉を付け加えた、世の中この時代でも極めて非常に稀であってもそうした輩が存在するのだ。
「平気で」
「しかもそういう奴に何があってもついていく」
「そういう馬鹿いるよね」
「それで騙されきってね」
「最後に痛い目見るね」
「これ以上はないまでのね」
 そう言うまでのというのだ。
「最悪の地獄がよ」
「待っているね」
「そうよ」
 実際にというのだ。
「それでそこでやっとね」
「騙されてたってわかるんだよね」
「とっくに手遅れになって」
 そうなりというのだ。
「それでね」
「気付くんだよね」
「それで泣き叫ぶのよ」
「騙されてたって」
「それこそ何もかもなくなって」
 そうなりというのだ。
「そこでね」
「泣き叫ぶんだよね」
「こんなことになるとはとかこんな筈じゃとか」
「何で誰も教えてくれなかったんだとか」
「皆が口々に必死に忠告しても」
 そうしてもというのだ。
[8]前話 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ