第百五十九話 豚汁その十
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「思ってるの」
「かな恵お豆腐も好きだしね」
「冷奴があれば」
それならというのだ。
「よかったってね」
「思ってるのね」
「ええ、けれどないならね」
それならというのだ。
「もうね」
「仕方ないわね」
「頂いただけでもよ」
差し入れのつまみをというのだ。
「それでよ」
「いいわね」
「柿ピーがあったら」
「結構いけるわよ」
一華は笑顔で応えた。
「ビールにも合うし」
「濁酒にもマッコリにもね」
「どっちにもね、まあ濁酒とマッコリってね」
「同じよね」
「大体そうでしょ」
「どっちもお米から造ってね」
そうした酒でというのだ。
「濁ってるから」
「だからよね」
「それでね」
「味もね」
こちらもというのだ。
「似ているのよね」
「というか同じでしょ」
一華はこう返した。
「減量のお米の種類が違うだけで」
「日本はジャポニカ米だしね」
かな恵はまずは濁酒の原料の話をした。
「日本独特の」
「それで韓国はインディカ米よね」
「殆どの国がそうなのよね」
韓国に限らずというのだ。
「実は」
「タイがそうで」
米の一大生産国として知られるこの国がというのだ。
「インドも中国もアメリカもね」
「イタリアでも造ってるけれど」
「スペインでもね」
「何処もインディカ米なのよね」
「それで韓国もで」
一華はそれでと話した。
「マッコリの原料もね」
「インディカ米よ」
「そうなのよね」
「それでね」
そうであってというのだ。
「味は違うけれど」
「多少位の違いなのよね」
「そう、濁酒とマッコリの違いって」
かな恵も確かにと話した。
「然程ないわ」
「そうよね」
「それでその濁酒もマッコリもあるし」
だからだというのだ。
「飲もう」
「今夜もね」
「濁酒飲むとね」
こうもだ、かな恵は豚汁を飲みつつ笑顔で話した。
「戦国時代は全部濁酒だったし」
「清酒って江戸時代からだしね」
「明治帝もはじめて飲まれて感激された位ね」
「それから日本酒大好きになられたのよね」
それが糖尿病になられた原因である、元々甘党であられたがそれ以上に清酒を飲まれたことが大きかったのだ。
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