第百五十九話 豚汁その九
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「食パンのパンの部分だけでね」
「柔らかいのよね」
かな恵もランチパックについて笑顔で述べた。
「耳の部分がないから」
「しかも完全に包んでね」
「具が外に漏れないし」
「完全にね」
それこそというのだ。
「いいのよね」
「密封されたサンドイッチって感じね」
「そうよね」
理虹は確かにと頷いた。
「ランチパックは」
「それで具は色々あるのよね」
「そうそう」
まさにというのだ。
「ツナもあるしね」
「卵にハム、ミンチカツにって」
「ジャムもあるし」
「ピーナッツもね」
「あれはいいものだってね」
理虹は咄嗟に思い出したとある巨大ロボットアニメの有名な台詞の一つを思い出してかな恵に笑って話した。
「言えるわね」
「ランチパックはね」
「具の好き嫌いはあっても」
「ランチパック自体はいいわね」
「お酒にも合うしね」
「そうそう、ランチパックで飲むお酒はね」
かな恵はにこりとして話した。
「ワインよね」
「赤かしらね」
「そっちになるわね」
まさにというのだ。
「パンだし」
「キリスト教の教会みたいにね」
「そうなるわ」
「そうね、そういえば」
酒の話が出てだ、理虹はかな恵にあらためて尋ねた。
「今日も飲むわよね」
「お酒たっぷりあるわよ」
かな恵はにこりと笑って答えた。
「勿論ね」
「勿論っていうのがうちの学園よね」
「八条町は十五歳以上から飲んでいいし」
学園のあるこの町はというのだ。
「だからね」
「この学校でもね」
「こうした時は飲めるのよね」
「あちこちから差し入れも苦し」
「だからね」
「今夜も沢山あるのね」
「そう、ビールとね」
かな恵は酒の種類の話もした。
「濁酒とマッコリあるから」
「今夜は」
「そういうの飲もう」
「おつまみは豚汁と」
「あとその辺りにあるものをね」
そうしたものをというのだ。
「食べることになるわ」
「そうなるのね」
「ピーナッツとかね」
「あとは適当なものね」
「その辺りにあるね」
そうしたというのだ。
「何でも食べましょう」
「それじゃあね」
「そこに柿ピーあるから」
一華はそれを見付けた。
「丁度いいわね」
「そういうのも差し入れしてもらってるしね」
「嬉しいわね」
「ええ、ただね」
「どうしたの?」
「いや、私実は今お豆腐あったらなってね」
一華に少し苦笑いになって話した。
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