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冴えている理由
第一章

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               冴えている理由
 ミス=マープルは園芸が趣味である、かなりの高齢であるが頭は実に冴えていてその推理力は驚くべきものがある。
 それでだ、村に赴任したばかりの若い警官であるジョナサン=オルコット長身で逞しい身体を持つ茶色の髪の毛をオールバックにした茶色の長方形できりっとした貌の彼は上司に尋ねた。
「あれだけのお歳で全くです」
「頭の冴えは衰えていないね」
「はい、もうあれだけのお歳なら」
 先日の推理の凄さを思い出しつつ話した。
「もうです」
「衰えていてもね」
「不思議じゃないですが」
「相変わらずの名探偵だよ」 
 上司はオルコットに微笑んで話した。
「全く以てね」
「そうですよね」
「毎日しっかり家事もしてね」
「園芸も熱心ですね」
「我々よりも遥かにだよ」 
 それこそというのだ。
「冴えているよ」
「全くですね、どうしてあそこまで冴えているのか」
 オルコットは首を傾げさせて言った。
「不思議ですよ」
「だからまた何かあれば」
 事件が起こればというのだ。
「お話を聞こうか」
「シニカルですが頼りになりますしね」
「慣れるとあの毒舌がよくもなるよ」
 上司は笑って話した、オルコットはもうかなり高齢の彼女の頭の冴えもっと言えば年齢を感じさせない身体の動きも不思議だった。だが。
 ある日マープルにとある事件のことを聞きに行って謎を解決してもらった時にだ、彼女の家で紅茶を振る舞われつつ言われた。
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