第二章
[8]前話
「そうしたよ」
「それならいいわ、本当にね」
「やることはやらないとな」
「幾らこたつがよくてもね」
妻はこう言った、そしてだった。
部屋の暖房をかなり効かせた、するとだった。
大樹は暑くなってだ、こたつから出て言った。
「出るな」
「暑くなったからね」
妻は微笑んで突っ込みを入れた。
「出たくなったでしょ」
「ああ、足がな」
「北風と太陽でね」
その考えでというのだ。
「こたつから出ないなら」
「周りを暑くするんだな」
「暖房を強くしてね、あと服特に下の方を着せて」
そうしたこともしてというのだ。
「暑くするのよ」
「そうするんだな」
「そう、こたつにもよ」
「やり方があるんだな」
「そう、覚えておいてね」
「わかったよ、じゃあ丁度トイレに行きたかったしな」
夫は妻に笑って話した。
「行って来るな」
「そうしてね」
妻も笑顔で応えた、そうしてだった。
夫を見送って暖房を緩くした、そして今はこたつの中にいるのだった。
こたつは怖い 完
2025・2・16
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