第一章
[2]次話
こたつは怖い
サラリーマンだが今は在宅で働くことが多くなっている大石大樹細いきりっとした億二重の目と細く長い黒い眉と黒いざんぎりな感じの髪の毛に細面を持つ一七一位の背の痩せた彼は今家のこたつに入って自分のノートパソコンで仕事をしているが。
ここでコーヒーを飲んでだ、こう言った。
「出たくねえな」
「こたつから?」
「ああ、冗談抜きでな」
向かい側でパート先から帰ったばかりの妻の白雪に話した。妻は一五三位の背で肩までの長さの茶色の髪の毛に大きな明るい感じの目に小さな赤い唇を持っている。すらりとしたスタイルが白いセーターと黒いスラックスに実によく似合っている。
「出たくないな」
「そうは言ってもよ」
妻はそう言う夫に言い返した。
「おトイレだってあるしお風呂だってね」
「入らないとな」
「しかもあなた運動もしないと」
「ああ、毎日な」
「運動不足にもなるでしょ」
「家にずっといてもな」
「折角会社じゃバトミントンの選手もやってるから」
だからだというのだ。
「毎日ね」
「トレーニングもしてるよ」
在宅勤務をしていてもというのだ。
「ちゃんとな」
「だからね」
それでというのだ。
「幾らこたつがよくても」
「出る時は出ないとな」
「そうよ、もう朝のトレーニングはしたわね」
「ちゃんとな」
大樹は白雪に答えた。
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