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尊敬出来る先輩も
第二章
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「人はね」
「だったら言葉が時々わからなくて」
「天然なところあっても」
「全体を見てね」
 それでというのだ。
「立派な人ならね」
「それならいいわね」
「そうでしょ」
「そうね、じゃあこれからもね」
 美紀はクラスメイトの笑顔で話した。
「先輩と一緒に部活やって」
「尊敬していくのね」
「憧れるわ」
 笑顔のまま言った、そしてこの日も部活に行くと。
 公佳はいつものままだった、優しくて公平で面倒見がいい。だがそれでもだった。
 公佳と一緒にトイレに行って出たところで公佳の後ろ姿、制服のそれを見てだ。美紀は仰天して言った。
「あの、先輩」
「どうしたの?」
「あの、スカートが」
 制服のそれがというのだ、見れば。
 スカートは下着に上から入っていた、それで白いショーツが丸見えで美紀は咄嗟に叫んだのだった。
「すぐになおして下さい」
「あっ、ショーツに入ってるわね」
「大変です」 
 まさにというのだ。
「そうして下さい」
「わかったわ」
 公佳は穏やかな声で応えた。
「すぐになおすわ」
「お願いします」
「時々あるわね」
「ないですよ」
 美紀は顔を真っ赤にして叫んだ。
「そんなことは」
「そうなの?」
「気を付けないといけないですよ」 
 それこそというのだ。
「流石に」
「そうよね」
「そうよねじゃなくて」
 スカートをなおす公佳に言った。
「本当にです」
「気を付けないとね」
「先輩ただでさえお奇麗ですから」
 だからだというのだ。
「それで下着全開だと」
「大変?」
「大変なんてものじゃないです」 
 それこそというのだ。
「それこそ」
「そうなのね」
「はい、全くおトイレ出たところでよかったです」
 美紀はこのことに安堵もしていた。
「若しこのまま校内を歩いたら」
「後姿を見たら」
「皆びっくりですよ」
 それこそというのだ。
「本当に」
「私の下着見て?」
「そうです、誰の下着でも驚きますが」
「私なら余計になの」
「はい、ですから気を付けて下さい」
「下着の上に体育の半ズボン穿けばいいかしら」
「うちの体育の半ズボン膝までありますよ」
 それでとだ、美紀は言った。
「スカートから出ますよ」
「目立つわね」
「正直女の子の恰好特に先輩みたいな奇麗でスタイルがいい人がするものじゃないですから」
 だからだというのだ。
「駄目ですよ」
「そうなのね」
「はい、ですから最初からです」
「スカートはちゃんとなおすことね」
「そうして下さい」
 今は普通にスカートを戻した公佳に告げた。
「お願いしますよ」
「気を付けるわね」
「本当に」 
 こう言って一緒に部活が行われている学校の音楽室に戻った、こう
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