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次の日は香が一真さんと連れ立ってきてくれて、帰った後に花梨がやってきた。
「花梨 来てくれるのは、有難いけど・・・大会も近いし・・・練習・・・」
「うん 水澄の会いに来るのも 練習やー」
「そんなこと ゆうても・・・ ありがとう」
「ウチも責任あるし・・・あの時・・・」
「あの時って?」
「うん まぁなー」
「変なの!」
「あのさー 美ひろ先輩達の大阪大会前 覚えてる? 水澄が美ひろ先輩と練習試合したん」
「うん なんとなくかなぁー」
「あの時 水澄は 必死で試合して 勝ったんやー 美ひろ先輩に」
「ウン やったかなー 花梨に色々と 世話になった魔球でな 終わった後 美ひろ先輩に あんなスマッシュ 返せるわけないじゃぁないって」
「そうや! ウチも ゆうた 水澄とぶつかりあった試合の後 あんな すごい スマッシュ ウチに返せるわけないじゃぁない 負けたわって・・・」
「・・・ 花梨と・・・」
私は、その言葉で・・・そうだ 花梨と 激しい試合の後 花梨が抱きかかえてくれて 確かに その言葉聞いた。そう 初めて 花梨に勝ったのだ。あれは・・・確か・・・思い出した。全中の個人戦の決勝!。その後、団体戦・・・。若葉が足をくじいて・・・私の隣には花梨が居た。ペァを組んだのだ。2ゲーム連取されて、
「ふふっ・・・水澄 ウチの隣には水澄が居たんやー 一緒に頂点に立つでー やったろやないかー ウチ等は最強やー 実力みせたる! がんばろーぜペチャパイ」
と、いきなり 花梨は私の胸を掴んできて・・・
「痛いヤン なんやねん 貧乳がぁー」と、私は思わず 花梨の胸を押さえていた。蘇ってきたのだ ふたりの絆が・・・
「ちょっとー 花梨ちゃん 水澄も・・・なんてことを・・・」と、お母さんはびっくりしていたけど・・・私は・・・
「・・・そうだ! あの時 若葉が出れなくなって 花梨と久々にペァを組んだのよね ふたりともバテバテだったけど・・・マッチポイントで ここやと思って、跳んだ時 ビキッと音が聞こえたよな気がー そのまま・・・真っ暗になって・・・」
「うん 二人とも限界だっと思ったから ウチ 思わず水澄に 跳べぇーってゆうてしもぉーて 水澄は だから、無理やり・・・ゴメンナサイ」
「そんなん あの日 午前中は二人で闘って くたくたやったやんかー 2試合やったようなもんやったやんかー で、若葉が捻挫しちゃって 午後の団体戦でも、私 足が・・・決勝戦では、花梨がカバーしてくれたけど・・・もう、ふたりとも、限界やったヤン 花梨が「跳べぇー」ってだから、この一球が最後やって・・・「アイヨ」と、私も 渾身のチカラを振り絞って・・・跳んだ・・・でも その後・・・」
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