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彼は いつから私の彼氏?
13-2
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が欠場していると思って、ダブルスで1勝を確保しようとしてきたのだろう。だけど まさか、うちが花梨と私を揃えて来るとは思ってもみなかったと思う。でも、私の左足が調子の悪いことも見抜いているだろう。

 案の定 向こうは私のフォア側を集中して攻めて来て、私の左足が踏んばれないのを見越しているかのようだった。試合は常に、向こうが2ポイントをリードしていて、そのまま8-11で1ゲーム目を落としてしまっていた。そして、2ゲーム目も。

「あかんわ 花梨 あんたやって 午前中の試合から、バテとるやろー カバーしてくれているんは ええやけどー コンビネーションがうまいこといかへん 私のことは気にせんでええからー 前みたいにやろー 私も足が砕けてもええつもりやー 必死にやる! これが中学最後やねんもん」

「わかった 水澄 一緒に頂点に立つでー やったろやないかー ウチ等は最強やー 実力みせたる! バテてるのは向こうも一緒やー がんばろーぜペチャパイ」

「痛いヤン なんやねん 貧乳がぁー」と、お互いに胸を押さえあっていた。私達の絆。

「あなた達には 呆れるわー でも がんばってねとしか 言いようがないのよ」と、監督に送り出された。

 その後のゲームは11-8 11-7と、連続で取り返していたが、相変わらず私のフォァサイドの遠いところを攻められて、私もスマッシュでステップする度にビクッと激痛が走っていた。

「水澄 本当に大丈夫? 打つ度に顔が歪んでるじゃぁないの?」と、監督も心配していたが

「ううん 大丈夫です 向こうへのポーズですからー」

「水澄 あと1ゲームや こらえてくれっ 最後 突っ走るでー ここで決める!」

 次のゲームでは、花梨が言っていたように突っ走って9-4でリードしていたが、私も踏んばりが完全に効かなくなって、花梨の体力も限界近かったのだ。そこから、連続で相手にポイントを奪われて9-9のタイになってしまっていた。

 その後、私はチャンスと思って、ステップして跳んで、相手は私と同じサースポーだったけど構わずに台の中程にボールを捻りながら叩きつけていった。相手は身体を差し出しながら返してきたのだけど、その後 花梨はバックハンドで私と同じところに打ち込んでいて、向こうも対応できないで居たのだ。

 マッチポイントを迎えて、花梨のサーブなのだ。

「いい? 水澄 3球目勝負だよ」と、花梨はサインを送ってきた。そして、向こうから返ってきた時、花梨が「跳べぇー 水澄ぃー」と、私もチャンスと思った・・・「アイヨ!」と、最後のチカラを振り絞って 跳ねた時 ビギッと音が聞こえて激痛が・・・ でもラケットを下から振り上げてボールを下から擦り上げて最後は捻って、渾身チカラで打ち込んでいったはず・・・降りた時、頭の
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