第五話 海にグラウンドにその四
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「子供の頃からこうなのよ」
「そして糞親父になったんだな」
「晴れてね」
「晴れてなのか」
「そうなのよ」
「父親に苦労している奴多くねえか」
竜之介はさらしに赤ビキニで海にいて言った。
「どうもな」
「確かに多いよな」
らんまも心当たりがあって頷けた。
「この面子ってな」
「そうだな」
「親父には苦労するよな」
「ああ、殆どの家でな」
「待て、それはわしのことか」
玄馬が怒って言ってきた、看板に言葉を書いている。
「それが息子の言うことか」
「いや、あんたも酷いぞ」
飛麿は玄馬にも言った。
「聞いているとな」
「何ということだ」
「確かに酷いわ」
テンが見てもだった。
「この親父もな」
「そうだな」
「この親父もでな」
鯖人も見てだ、テンは言った。
「俺の親父はそう思うとな」
「テンちゃんの親父さんは身体が弱いだけっちゃ」
ラムが答えた。
「だからいいっちゃよ」
「ほんまやな」
「ああ、親父がいいとな」
らんまは心から言った。
「それだけでいいぜ」
「ああ、全くだぜ」
竜之介がまさにと答えた。
「俺なんてな」
「すげえ苦労してるよな」
「糞親父にな」
「そうだよな」
「それであの親父さん何処行ったんだ」
良牙は周りを見回して問うた。
「姿が見えないけれどな」
「親父か?店にいるぜ」
竜之介は良牙にすぐに答えた。
「海の家にな」
「そうなんだな」
「行くなよ」
竜之介は真面目な顔で忠告した。
「絶対に」
「あの親父さんだからか」
「ああ、碌なものじゃねえからな」
「あんたから話は聞いてるがな」
「見るだけでもひでえぞ」
「一体どんな酷さなんだ」
翔真は興味を持って言った。
「見るだけならいいな」
「そうだが本当にとんでもねえぞ」
「一体どういったものだ」
興味を持ったのは翔真だけではなかった、そこにいる他の面々もで既に知っている者達も付き合いで同行した、そしてだった。
前を通った客に巨大な岩を投げてぶつけて気絶させたうえで店の中に連れ込む親父を見てだ、知らなかった面々はこれ以上はないまでに顔を顰めさせて言った。
「犯罪だろ」
「見ての通りだ」
あたるはらんまに真顔で答えた。
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