第五話 海にグラウンドにその三
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「何処にそんな金があるのじゃろうな」
「水着にしてもか」
「考えてみればのう」
「そういえばうちも地球の服かなり持ってるっちゃ」
ラムもだった。
「自然と持っているっちゃ」
「お前の親父さんが買っていないか」
あたるはラムに問うた。
「地球の服は」
「そうっちゃ?」
「うちにそんな金があるか」
諸星家にとだ、あたるはラムに言った。
「そんな筈がないな」
「そう言われるとそうだな」
面堂も頷くことだった。
「君の家は普通の家だな」
「父さんも母さんもな」
「君の両親をしていることは凄いが」
それでもというのだ。
「家としては普通だな」
「そうだ、だからラムの服まではな」
「というかラムの家って金持ちあるな」
紫の胸が目立つワンピースの水着のシャンプーが言ってきた。
「そうあるな」
「鬼の星ではっちゃ」
「それなら服もある」
「幾らでも買えるっちゃ」
「だからある」
ラムの場合はというのだ。
「実家が買ってるあるよ」
「そうっちゃ」
「うちはわしが買っておるが」
コロンは自分の家の話をした。
「ただ服を買って金に困ったことはないのう」
「そうじゃな」
ムースも家族として答えた。
「猫飯店は服を買ってお金に困ったことはないだ」
「そうじゃな」
「我が家も服には困っていない」
九能も言ってきた。
「お金もあるしな」
「ですわね」
木立の水着は紫のビキニだった。
「わたくしの服もですわ」
「何着もあるな」
「そしていつも着ていますわ」
「何か金に困ってない家多いな」
りんねはここまで聞いて思った。
「やっぱり金ないと服にも困るな」
「うちは本当に貧乏なのよね」
魂子は普段の着物姿のままで笑顔でいる、他の女性陣が水着であっても彼女は普段のスタイルであった。
「穀潰しもいてね」
「糞親父がな」
「俺って糞親父だったんだ」
その鯖人が言ってきた。
「何処がかな」
「いや、そのものだろ」
飛麿が見てもだった。
「あんた酷過ぎるぞ」
「そうかな」
「その行いを聞いているとな」
そうすると、というのだ。
「本当にな」
「俺は糞親父なんだ」
「行いをあらためるつもりはないのか」
こうも言うのだった。
「本当にな」
「いや、楽して暮らそうと」
「これが息子なのよ」
魂子は頭に血管を出して飛麿に答えた。
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