急:往け、我がライダー道!
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にしめしめと考えているヘルハウンドは、見えない死角の影から飛び出し、その刃を振り上げようとした。
タオへと迫る凶刃、捉えたとヘルハウンドは確信していた……。
「凄ッ!」
だが、ヘルハウンドの放った剣は片腕の握っていたライドルトンファーの先端部分によって受け止められてしまう。
その類まれのない絶技に驚いているのもつかの間、もう一方のライドルトンファーによる一撃を叩き込まれ、地面へと転がっていく。
見えない刺客からの一撃を見切ったことにヘルハウンドは驚いていた。
「な、なぜだ!? 影の中を移動していたのに!?」
「アンタの気配は嫌でもわかるからな。相手の気を探るぐらい、なんてことないのさ」
「気を探る!? そんなもの信じられるか!」
「だったらもう一度やるか? 今度はドキツイのお見舞いしてやるぜ!」
自分の能力を見切ったことを信じられないヘルハウンドは、再び影の中に忍び込む。
見切れるはずがないと決めつけ、今度はタオの影から奇襲を仕掛けようとする
今度ばかりは勝利を確信し、勢い良く飛び出した瞬間……。
【Sky Up】
「セイリングジャンプ!!ハッ!」
自身の"気"を纏わせたタオが上空へ飛び上がり、まるで空を飛ぶかのように滞空し始める。
ヘルハウンドの奇襲を避けたタオは地上にいるヘルハンド目掛けて急降下していく。
「おらっ!らあ!ドラァッ!!」
「ぐぉ!?」
迫ってくるタオに至近距離に持ち込まれて焦るヘルハウンドはで斬りかかるが、逆にライドルトンファーで受け流される。
そしてお返しといわんばかりに回転した勢いを乗せた一撃に殴り飛ばされてしまった。
きつい一撃を受けて倒れこむヘルハウンドを見て、タオは両手に持つライドルトンファーを持ち直すとそれぞれ連結させ、一本の長棒形態・ライドルロッドへと変形。
ようやく体勢を立て直したタイラントが目を向けると、次の瞬間タオの姿が消失……気付いた時にはライドルロッドを引いた構えのタオが上空を舞っていた。
「一撃必殺……ライドル脳天落とし!」
タオが練り上げた『気』のエネルギーを溜めたライドルロッドによる払いの一撃がヘルハウンドへと炸裂。
脳天から体の芯まで炸裂したその一撃を受けて、よろめきながら後ずさと、膝をついて恨み節を口にする。
「バカな……こんな、ふざけたヤツにぃぃぃぃ……!?」
自身を打ち負かした相手が信じられず、ヘルハウンドはそのまま爆炎と化して散っていく。
巻き起こる爆発を背に、タオは一言だけ言い残した。
「こっちはいつでも真剣だぜ……って言ってる場合じゃなかった。早く先輩の元へ向かわないと」
ファントム・ヘルハンドを撃破したタオは、先輩ライダーであるアイアンライ
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