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仮面ライダータオ
破:守れ、未来の希望!
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よ」

頭を勢い良く下げ頼み込む龍李に、尊はツッコミを入れる。
そんな二人のやりとりを愛依は苦笑しながら手に持ったタブレット型情報端末を操作し、立体映像として空中に映し出される。

「今回の被害者は雨谷壮一、将来の食糧問題に挑む研究者で、既にいくつもの実績を重ねています」

「なんか自分の事をこういうふうに説明されるとむず痒いですね」

「最近はさらなる食糧問題解決を目指して、新しい研究を完成されたそうですね」

愛依の言葉を聞いて、先程まで照れていた顔が強張る。
両腕で大切そうに抱え込んでいるジェラルミンケースをいっそう抱きしめ、それに気づいた龍李が訊ねた。

「雨谷さん、そのケースって……」

「大切な研究成果です。これを発表すればもう少しは食べ物で苦しむ人々をなんとかできるんです」

「あーつまりあれか。あのモグラのイマジンたちはそいつを狙ってきたってことか」

尊の言葉の示す通り、モールイマジンたちの目的は恐らく『雨谷の作った研究成果』。
何の目的で研究成果をイマジンたちが狙っているのかは謎だが、人類のためにもなる研究を渡すわけにはいかない。
そう思った尊は雨谷に対して元気づける様に声をかける。

「あんたがこれを作り上げるのはよっぽど大変だったんだよな。その想いも含めて、俺が守ってやる」

「ら、ライダーさん……」

自信あふれる笑みを雨谷に向けて、勇気づけていく尊。
人類の自由と平和のために戦う『仮面ライダー』の一人として、彼と彼が紡ぐ未来を守る。
心のうちでそう思っていると、次に龍李が口を開く。

「そうっすよ雨谷さん。あんたはオレ達ライダーが守るっすよ!」

「おいおい……お前も戦うってのか?」

「押忍! これでもオレ、ライダーの一端ですから!!」

「冗談言うな、こんな若いライダーがいてたまるか!」

「そんなっ!? 冗談じゃないっすよ! ちゃんと変身ベルトもありますよ!」

「あー、わーった、わーったから」

こんな若い少年がライダーであることを信じようとしない尊と、真剣に講義をする龍李。
二人のやりとりに苦笑いを受かべ、愛依が何かを告げようとした途端……。
突如、Gポーター車内にて警戒アラームが鳴り響いた。

「「「っ!!!」」」

「な、なんですかぁ!?」

「奴さんの登場ってわけか!」

聞きなれない警戒アラームに驚く雨谷を他所に、尊は何かがやってきたことを察する。
すぐさま愛依が端末を操作し、外部の状況をモニターに映す。
そこに映し出されたのは、多数のモールイマジンたちと、先頭に立つ一体の怪人。
炎で覆われた黒い身体の怪人はニヤリと不敵な笑みを向けて、モールイマジン達に指示を出して差し向けてきた。

『『『ハッハ
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