番外編1
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き回る中で慣れないモノを使うことで自爆してしまったり、自身だけでなく守りたいサーシャを自分で傷つけてしまう事態になったら本末転倒だからだ。まあ…とはいえサーシャの方が俺より強い気もするが俺が彼女のために戦える今の状況は役得と考えよう。
「ええ、そうね強化の効果が一番高い属性ね」
「カズキの場合だと術式の目的に沿う属性を扱うのが大事ね」
属性に沿う術式を組むのではなく目的を決めてそれに合わせられる。なるほど属性が複数ある利点だなこれは。他の属性の特色も聴いて理解して色々と試してみたいな。
「『火』が司るのは光と熱。象徴するは上昇、破壊」
「四つの属性の中で最も攻撃的な属性よ」
なるほどピカピカして熱いの全般が『火』属性で、前へ先へ進めるようなイメージのものなのか。何事も行き着く先は終わりだと考えると俺の中ではしっくりくる感じがする。
「…物騒な属性なんだな」
相槌を打ちながら忌憚のない感想が口から出る。実際もし暴発とかあったらどうなっていたのかちょっと思いもしたし。
「そうよ。単純な術式でも大きな破壊力の出せる属性で…最も戦いに向いていて重宝されてたもの」
サーシャは何か嫌なことを思い返したような表情をして答えた。…俺は踏み込んで聞くことは出来なかった。
「まあ回復力を上げることや物質へ成長を促すことの出来る属性でもあるし扱い方次第でもあるわ」
前に見かけた他の旅人の持つ切れ味の鋭い剣に『火』の気配を感じたが、そういう使い方以外にも魔法灯というらしい灯りが普及していたりと普段からお世話になっている。あんまり考えすぎない方がいいんだろうな。
・風属性
「次は『風』ね」
「風か…その属性の術式は俺は足場代わりに使ってるな」
実際どこでも踏み込むことが出来るのは便利だ。砂漠を歩いて回ったから不安定な足場の恐ろしさは結構わかってるつもりだしありがたい。攻撃的な面ではたまに『風』の矢を撃つのは使ったが個人的には結構やりやすい。
「『風』が司るのは大気。象徴するは増長と流動」
「最も他の属性と協力する際には相性が良い属性ね」
なるほどこの属性はサポート的なのが得意なのか。
「ちなみにカズキが使ってる術式は『風』の『流動』って側面を使っている術式よ」
「『風』と『水』では『流動』するという面では同じだから水魔法使いの私でも組みやすかったわ」
「そういう性質って被るモノなんだ」
つい気になってサーシャに質問する。
「ええ…持っている力を定義付けて使っているだけだし絶対にこれと言ったモノではないけれど…」
「『火』と『風』は見えず軽い、『土』と『水』は見えて重く」
「『火』は空へ上がり、『土』は動かず、『風』と『水』はその間を流れる」
「
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