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仮面ライダーディネクト その男、世界の継承者
後編:時代が望むとき
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しそうに見ながら歩いており、その様子を傍で見ていたツバキは彼に質問をした。

「ねぇハルマ、なんでそんなに嬉しそうにしているの」

「嬉しいに決まっているさ。なんたってこれ以上のお宝はないってやつだ」

「でも、それってもしかしなくても……1号さんだよね? 仮面ライダー1号さん」

ハルマの持っている漫画用紙に描かれているのは、摩天楼の道を走るオートバイとそれを駆る仮面の戦士。
――仮面ライダー1号、原点にして頂点の最初の仮面ライダーだ。
自分達……少なくともハルマにとっては尊敬すべき大先輩でもある彼だが、何故その絵を少年に描かせたのか。
ツバキはそれが不思議でならなかったが、ハルマはやれやれといった表情で教えた。

「知らないのかい? 彼こそはある意味じゃ俺達が尊敬すべき人物さ」

「1号さん以上に? 誰なの?」

「ああ、それはね……」

もったいぶった表情を浮かべながらハルマがツバキに教えようとすると、その前に少年の足が止まる。
何事か、と思って二人がみると、そこには少年の仲間たちと、心配した顔のカナエの姿があった。
少年はぱぁと顔が明るくなると、カナエの名を叫んだ。


「姉ちゃん!」


「――ショウタロウ!」


姉に名前を呼ばれ、少年―――『小野寺ショウタロウ』はかけがえのない家族のもとへと駆け寄っていった。
この町……石森に迫る悪の脅威が消えた今、ハルマとツバキの二人は笑顔でその場を去って行った。



――世界の継承者・ディネクト

――いくつもの世界を巡り、その瞳は何を見る?
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