後編:時代が望むとき
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声と共に、ディネクトはツバキを連れて大空へと高く飛ぶ。
――青空を飛ぶ戦士・スカイライダー、彼の能力であるセイリングジャンプ。
大先輩スカイライダーから受けついた飛行能力によってエンペラーダークの手に交わしてくディネクト。
彼の傍らにいるツバキは手をかざし、火球を生み出してエンペラーダークへと放つ。
だがその炎は容易に弾かれてしまい、ディネクトは驚きの声を上げる。
「マジかよ、あれ食らって平気とはなぁ。あいつも頑丈すぎるだろ」
「どうするの、このままだと町が蹂躙されちゃう……」
「させてたまるかよ。しっかし、どうしたものか……うん?」
ツバキを抱えながら飛んでいるディネクトはエンペラーダークの攻略法を考えていると、地上にある二つのものを見つけた。
一つは先ほど倒したグランザイラスの亡骸。
そしてもう一つは、――遠くでこちらへと向かってくるジャガイモ少年の姿だった。
その手には漫画用紙に書かれた一枚の絵が握られており、ディネクトの姿を見つけると思いっきり叫んだ。
「ハルマ! アンタ達の言う通り、姉ちゃん達は帰ってきた!」
「少年……!」
「オレは……オレ達は、アンタ達を信じる! きっと、大ショッカーを……そんなデカ物倒してくれるって!!」
少年は叫ぶ。誰かのために戦うヒーローを鼓舞するために。
ヒーローは戦う。愛と平和を謳歌する人々を守るために。
戦う理由はそれだけでいい……ディネクトは愛剣を構えて、傍らのツバキに自信満々で告げた。
「ツバキ、あそこにあるグランザイラスを回収してくれ」
「どうするつもりなの?」
「なぁに、爆弾として利用するまでさ! 大丈夫か?」
「わかった、大勝負、決めてきなさいよ!」
ツバキは笑顔でそう告げた後、ディネクトから離れ、自身の風に乗ってゆっくりと降下する。
ディネクトはエンペラーダークへと向き直ると、2枚のカードをディネクトドライバーへスラッシュした。
【CALL-RIDE…KIVA! ILLUSION!】
「キバさん、あなたのお力、披露します! ハァ!」
ディネクトが急降下しながらディネクトドライバーの切っ先をエンペラーダークの巨躯へと突き刺した。
深々と突き刺さったそれだが山をも超える巨大なボディには大したダメージにはなっておらず、ディネクトを叩き潰そうとする。
だが、じゃらりと擦れる金属音の音と共にエンペラーダークの剛腕は動きを止めた。
何故なら、体中を鎖状の拘束具・カテナによって体の動きを封じられていたからだ。
「どうだ? ファンガイア一族のレアな一品ものよ!」
『クソッ、ライダー貴様ぁ!』
「ツバキ!今だ!!」
ディネクトが叫んだ事を聞いて、エンペラーダークの内部で操
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