後編:時代が望むとき
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いをすべて率いて戦っているんだ!」
『ナッッ!??』
「こちとら及ばずなら諸先輩方に恥じないよう頑張ってるんだ……今更最強の怪人程度で止まれるかよ!」
そう言いながらディネクトは鋭い斬撃を何度もお見舞いしていく。
グランザイラスの無敵の防御力によってダメージは防がれるが、それでもディネクトの剣戟は止めることを知らない。
一撃一撃の重たい一太刀にグランザイラスは少しずつ退いていく。
このまま気取られてはだめだと思ったグランザイラスは口から火炎放射を放とうと口を開く……だがそこを狙って、ディネクトは叫んだ。
「――ツバキ!!」
「ナイスタイミング! てぇーい!」
ディネクトの叫びと共に、彼の背後から現れたのはツバキ。
その手には幾重にも集めた水の塊があり、それをグランザイラスの口目掛けて放り込んだ。
水の塊が口の中へ放り込まれた途端、グランザイラスは苦しみだし、ジタバタと体をもがく。
『■■■■■■■■■■■■ッッ!?』
そした放とうとした炎と水が融合し、内部で水蒸気爆発を起こし……グランザイラスの内部から破壊され、その体はゆっくりと倒れた。
ディネクトはツバキの体をキャッチすると、彼女を横目で見ながら自慢げに言った。
「悪いね、切り札は最後まで取っておくものでね」
「もう、まったく無茶しちゃって……私が来なかったらジリ貧だったじゃないの」
「ま、相手がコイツだしそうだよなぁ……あーなんだ、その……いつもありがとう、ツバキ」
「ふふっ……うん、どういたしまして!」
嬉しそうな笑みを浮かべるツバキと、仮面の下で照れくさそうに感謝の言葉をディネクト/ハルマ。
強敵であるグランザイラスを倒し、安堵する二人……。
だがそこへ、大きな揺れが響き渡り、二人を襲った。
何事かと思えば、大ショッカーの秘密基地だった山が盛り上がり、その中から巨大な手が出現。
そこから盛り上がる鋼鉄の巨体と共に、タイホウバッファローの声が聞こえてきた。
『仮面ライダー! まだ終わりじゃないぞ!』
「ハルマ、あれ!」
「キングダーク……いや違う!? あれは……!!」
山を割るように現れたのは、鋼鉄の魔人。
見た目はGOD機関の大幹部・キングダークの様相をしていた。
全身が金色の装甲に換装された、より禍々しい姿となっている。
その黄金のキングダーク……否、『エンペラーダーク』はタイホウバッファローを要として、動き出した。
まず手始めに、その剛腕をディネクト達へと向けた。
『潰れろ、仮面ライダー!!』
「ハルマ!」
「なぁに、しっかり掴まってろ!」
【CALL-RIDE…SKY-RIDER!】
ディネクトドライバーの電子音
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