中編:世界の継承者
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の弟さんに助けてほしそうでね。彼の絵を代わりにもらう代わりにここへ殴り込んだんだ」
「絵を描いている、弟……弟って、もしかして!」
ハルマの言葉を聞いて、カナエが思い当たったのはたった一人の弟の姿。
みんなから『ジャガイモ』と呼ばれ、絵が得意な弟……。
カナエがその名前を口にしようとした瞬間、こちらへ迫る足音が聞こえてきて、ハルマが急がせる。
「さぁ、いったいった! ツバキ、後は頼んだ!」
「うん、さぁカナエさん。こっち!」
「あっ!」
カナエはハルマに追及しようとするもツバキと共に後を去っていく。
たった一人残されたハルマの前に現れたのは、何十体をも大ショッカーの怪人達。
ショッカー怪人・ゲバコンドル。
デストロン怪人・タイホウバッファロー。
GOD神話怪人・サソリジェロニモ。
ゲドン・ヘビ獣人。
ブラックサタン・クワガタ奇械人。
ゴルゴム・クモ怪人。
フォッグ・ハチ女ズー。
そして、中心にいるのは強烈な殺気を放つ一体の怪人。
――クライシス帝国・グランザイラス。
迫りくる怪人達の目の前に本来なら誰しもが恐怖するであろう怪人軍団の登場。
だがしかし、それを見てもハルマは顔色一つ変えず、手に持った剣の切っ先を向けて訊ねた。
「よぉ、大ショッカー諸君。道理で生き残っているわけだ。まさかクライシスの隠し玉が率いているとはな」
『貴様、われらの事を知ってるとは何者だ!』
ハルマが口にした『クライシスの隠し玉=グランザイラス』と悟り、タイホウバッファローが叫んだ。
予想通りの反応を示したハルマは不敵な笑みを絶やさずに言葉を紡いでいく。
「大方、ライダーがいない世界に潜んで力をつけ、再び大ショッカーとして動くつもりだったんだろ? だけど、だけどもだ、そうは問屋が卸さねえよ」
『ええ、そこまでお見通しとは! もう一度問う、貴様何者だ!』
「――――通りすがりの仮面ライダー、といえばわかるかな?」
タイホウバッファローの言葉を聞いて、待ってましたと言わんばかりにハルマはあるものを取り出した。
その一枚のカード……ライダーカードを手に持った片刃の刀剣・ディネクトドライバーに備え付けられた装填口にスラッシュさせる。
カードに内包された【力】を読み込み、電子音声が鳴り響いた。
【KAMEN-RIDE…DENNECT!】
「変身」
電子音声が鳴り響いた後、ハルマの周囲を取り囲むように現れたのはカード型の幻影。
まるで回転式のアニメのように展開されるそれらはハルマの姿を人ならざる姿へと変えていく。
やがて変身を終えるようにディネクトドライバーで一閃すると、砕かれたカードがライドプレートと呼ばれる板状のパーツへと変換され、ハルマ
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