暁 〜小説投稿サイト〜
仮面ライダーネビュラス -Cosmos of the Fighter-
後編:そして正義の味方は現れた
[2/5]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初
く。
一方でシデンは横顔を向けてユースを見やると一言だけ呟いた。

「俺が君達を守るよ」

「何を、する気だ……?」

今にも失いそう意識を気合で保ちながらユースはシデンの顔を見た。
彼の浮かべる表情は何処か優しそうな、しかし余裕に満ちた笑顔だった。
シデンはエレキュール率いるオーグマンズへ向きなおると、ニヤリと不敵な笑みを見せる。

「知らないのかい? この地球(ほし)には本物の正義の味方がいるって」

懐から取り出したのは、炎のエンブレムがあしらった一つのアイテム。
車や飛行機等の機械に使われるエンジンのような形のアイテム"コアエンジン"の一つ・フレイムエンジンをドライバーへと装填した。

【FLAME-POWER】

「変身」

【ROWLING】

備え付けられたトリガーを引き、鳴り響く電子音声と共に、シデンの背後に出現するは大型のエンジンのような光のエフェクト。
熱く燃える炎が吹き荒れ、それらは全てシデンの体へと纏わりつく。
シデンに纏わりついた炎は灰色にくすんだクリスタル部分と白いボディースーツへと変化していく。
やがてシデンの頭部が灰色の複眼と短い一本の角を持った仮面へと変わると、新たなる電子音声が鳴り響いた。

【KAMEN-RIDER・NEBULAS】

燃え上がる炎のようなサウンドと共に、灰色のクリスタル部分と複眼の双眸は鮮やかなオレンジ色へと変わる。
まるで炎の如く燃え上がった姿へとなると、シデンが姿を変えた仮面の戦士は堂々と名乗り上げた。


「仮面ライダーネビュラス、Neo・Energy・Boost・Leader・Assist・System(新エネルギー強化先導補助装置)、略してネビュラスだ」


オレンジと白で彩られた仮面の戦士『仮面ライダーネビュラス フレイムジェネート』。
変身を終えたネビュラスは少し助走をつけた後、近くに立っていたトラッシュオーグマンへと立ち向かっていく。

「とりゃっ」

「がっ!?!?」

ネビュラスが放った鉄拳がトラッシュオーグマンのガードの上から直撃し、そのまま遠くへと殴り飛ばした
自分達以外の"未知の存在"と遭遇したエレキュールやユースの双方に驚きの様子を見せていた。

「仮面、ライダーだと?」

(物質と融合したオーグマンをああも容易く……一体何なんだ?)

仮にも地球人より陵駕した強さを誇る融合オーグマンを往なすネビュラスの姿に、ユースは疑問を覚えた。
自分が知る限りでは、オーグマンに対抗できる組織や戦力は存在しないと考えていた。
だが目の前でトラッシュオーグマン達と渡り合うネビュラスの姿が繰り広げられていた。

「よっ、はぁっ、たぁっ」

「ぐはぁ!?」

「だはぁ!?」

[8]前話 [1] [9] 最後 最初


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ