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仮面ライダーネビュラス -Cosmos of the Fighter-
中編:綻ぶ日常、忍び寄る侵略
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人である彼女の様子に思わず笑顔になっていると、ティアが唐突に打ち明けた。
「ねぇユース」
「なんだティア?」
「私ね、この街に住みたい」
「なっ!?」
ティアの告げた言葉を聞いて、ユースは驚きの表情を露にした。
鬼気迫る顏で肩を掴むと、ティアに向かって怒鳴った。
「分かっているのかティア! ここに滞在していたらいずれアイツらが追いかけ気てくるんだぞ!」
「確かにそうだけど、せっかく仲良くなった人たちと別れるのが気が引けるよ。デイビスさんも、この街の人々も、せっかく仲良くなったんだから」
「それは……オレだって薄情じゃない。デイビスさんには恩がある。だからこそ近いうちにオネイロスから出るべきだ」
「でも……」
「争いに巻き込みたくないのはオレだって同じだ。もしこの街に留まったら、ここが戦火になりかねない」
ユースの投げかけた言葉にティアの表情が段々と曇っていく。
自分達はあくまで異星からの逃亡者で、母星からの追手は既に追ってきている。
このままこの街に留まれば、いずれやってきて争いごとになりかねない。
大切な人達が住むこのオネイロスを戦場にするわけにはいかない……そう思ったユースはティアを説得しようと試みた。
もしかしたら考えを改めてくれるかもしれないと、淡い期待と焦った気持ちを抱きながら。
――だが、ティアを説得する事、そして二人がこの街から何事もなく出る事を許してくれるほど時間は許してくれなかった。
「ティアッ!!」
「きゃあ!?」
突如二人へと降り注ぐ赤い落雷。
直撃する寸前にユースはティアを抱え、地面を蹴り上げてその場から脱した。
先程まで二人がいた場所が黒く焼き焦げている所を驚いた表情で見ていると、そこへ天から赤い稲光が迸り、地面へと着地をした。
ユースとティアの存在を確認した赤い雷を纏った存在・エレキュールは二人に声をかけた
『見つけましたぞ、ティア様。そして戦士ユースよ』
「「!!」」
二人の目の前に姿を現したのは、赤い光の集合体の姿をとっている【かつての同胞】。
向こうの景色が見えるほどの透けた体には眼球などないはずなのに、鋭い眼光が睨みつけていると感じている。
『まさか地球の現地生命体の姿形にに物質化して街へと紛れていたとは』
「お前、雷光のエレキュールか!?」
『ああそうだ、我が名はエレキュール……オーグマンズの誇りと名誉をかけて、お前達を追いかけてきた!』
こちらを睨みつけてくるユースに対し、エレキュールは質問に答えた後、真っ直ぐと見据えて赤い雷の砲撃を撃ちだした。
ユースは片腕を目の前に出すと、指先から光の刃を作り出す。
迫る雷の砲撃を前に、自ら作り出したその刃を勢いよく振り上げた
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