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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第26話:別れのオクリカゼ
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ある1号はともかく、クウガや歌舞鬼にサガ、そしてあのディケイド。
遠く方でナイトも見かけた気がしたが……まるで2号を助けるべく集まった5人のライダーによって羽根を奪われてしまった。
彼らが何者なのかは分からないが、相対する予感がすると青年は思った。

「そういや、前にもあったよな。あいつらと」

溜息を吐きながら思い出すのは、ディケイド達の事。
いつぞや最初にあった時はクソ野郎(ディエンド)を打ん殴るためにファイズ・アクセルフォームで追いかけてきたが、その時すでに出会っていた。
あの時は気が進まず手を出さなかったが……彼らの目的は一体何なのか。
だがしかし、青年のやることは変わらなかった。

「だがまあ、今更降りる気はさらさらないんだがよ。さてはて、国盗り合戦ならぬ羽根盗り合戦。やっていこうじゃねえか」

『次の行き先』を見出し、余裕ぶった笑顔を浮かべながら、歩き出す青年。
闇夜に浮かび上がった光で照らす道を歩きながら、当てもない目的地へと向かっていった。

彼が辿り着くのは、闇か、光か。



〜〜〜〜〜



士達一行と別れ、道路を走る2機のサイクロン号。
そこで一文字はとあるものを見つけ、思わずサイクロン号を止める。
一文字の様子に気づいた本郷も自身のサイクロン号を止めて、彼に訊ねた。

「どうした。一文字」

「悪い本郷、ちと世話になった奴に挨拶し忘れた」

「……そうか。気が済むまで話してみたらどうだ?」

「そんなに語ることもねえよ」

笑顔を浮かべる本郷にニヒルな笑みを浮かべながら一文字はそう返すと、サイクロン号から降りて歩きだす。
目指す場所には傍らに存在する歩道には俊彦と義男と満里奈……傷ついた自分を見つけ、手当してくれた三人の姿があった。
彼ら三人の前に辿り着いた一文字は膝を曲げてしゃがみ話しかけた。

「よぉ、坊主達。出迎えに来てくれたのか?」

「うん……それで、また何処か行くの?」

「ああ、俺達にも帰らなきゃならない場所があるからな。それの手がかり探しだ」

「また、会えるかな」

「俺達、待ってるよ! いつでも、いつまでも!」

「嬉しいことを言うなぁ……そうだな、帰る前に顔出しくらいはしてやる」

「「「ホントに?」」」

「ああ、本当だ。俺の友達も一緒にな」

俊彦と義男と満里奈とのたわいもない会話を交わす一文字。
少しの会話を終えた後、サイクロン号の方へ戻った一文字は本郷と共に再び出発しようとする。
そこへ、自分の背中に向けて飛んでくる声が聞こえた。


「「「お兄ちゃん!」」」


「「「―――ライダー!」」」


子供達から送られたのは、『仮面ライダー』という英雄の名前。
それを受け
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