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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第26話:別れのオクリカゼ
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「そう、ですね……サクラ姫の羽根を狙う人がいるとは」
「それもあるが、複数あるのに一つも手掛かりがつかめない所を見ると、隠しているヤツがいるな」
「羽根の情報すらない……そこまでして、羽根に固執するのは」
士と小狼が居所のつかめない羽根の持ち主について考察をし始める。
そんな中、夏海の持つ携帯が鳴り響いた。
電話の相手は栄次郎……通話ボタンを押して通話を繋げると、栄次郎の声が聞こえてきた。
『もしもし、夏海かい? 今士君と一緒にいるかい?』
「どうしたんですか、お爺ちゃん?」
『いやね、君達に会いたいって人がいるんだよね』
「えっ、私達に?」
栄次郎の口から述べられた『自分達に会いたい』という人物を聞いて夏海を始めとした一同は首を傾げた。
―――この出会いが後の大波乱になる事も知らず。
〜〜〜〜〜
某所、とある港。
あの場から逃げ延びたアギトに化けていた黒い仮面の戦士は地面に倒れ、息を切らしていた。
流石に7人をもの仮面ライダーを相手にするのは堪えた模様で、事実立っているのもやっとであった。
変身した黒い姿から元の姿に戻ると、フードで姿を隠したその傷ついた服装を誰もいないその場に晒した。
「……逃してしまったな。無敵の仮面ライダー様も地に落ちたもんだ」
皮肉気味な口ぶりを吐きながら、消耗が激しいその身体を鞭打つように起き上がらせる。
その際にフードがずり落ち、素顔が露になる。
首の所で切った茶髪に、鮮やかな緑色の瞳を持つその整った顔立ちの青年は自嘲するように呟いた。
「こんなんじゃ、壊せるものも壊せねえな……、ああ、我ながらに嫌になるね」
青年は嫌味を吐きながら立ち上がると、今後自分がとるべき行動を思案する。
―――今の自分の目的は、あの力ある羽根を回収すること。
―――現に、今はこの世界で確認されている10枚のうち1枚を確保している。
―――その中で所在が判明している2枚のうち1枚は『ネオライダーの誰か』が、もう一つはあの仮面ライダー2号が手にしている。
―――2号の方は比較的新しく【この世界】にやってきたものだから最悪あのまま手に入れられても別に構わない。
―――だがもし、この世界にある羽根を手に入れようとするヤツがいるなら、それより先に回収しなければならない
―――あの羽根は、【大いなる力】と【災い】、二つの祝福をもらたすものだから。
その考えに至った時、青年は毎回同じ答えに至った。
「やっぱ、羽根をどうにかしないとな……にしても1号はまだしも、なんだったんだ。アイツらは」
苦い顔をしながら青年が思い出したのは、あの時2号を助けるべく加勢しに入ったライダー達の事。
2号と深いかかわりの
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