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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第26話:別れのオクリカゼ
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ろよ」
士達一行にそう伝えると、本郷と一文字はサイクロン号を走らせ、瞬く間に去っていった。
まるで吹き抜ける風のように何処かへと消えていく二人を見送る一同。
二人のライダーが旅立ったのを見送った後、タイミングよく起き上がる者がいた。
夏海が気になって振り向くとその声の主はサクラに抱えられたモコナだった。
「ぷぅ! 羽根見つかってよかった!」
「モコちゃん、おはよう」
「モコナ、おはようございます。ところでずっと黙っていたけどどうしたのですか?」
「寝てた!」
「あんな状況で寝ているなんて図太いですねこの子!?」
夏海が戦闘中でも黙って寝ていたモコナに驚きの声を上げた。
そんな彼女へとモコナは抗議の言葉を告げる。
「でもモコナ、羽根の波動、見つけたよ!」
「モコナ、それは一文字さんが持っていた羽根じゃあ……」
「違うの! 他にも羽根があるの!」
「「「「!?」」」」
モコナの驚きの発言に聞いて驚く小狼、サクラ、ファイ、黒鋼の4人。
その場にいた士とユウスケも眉を顰め、モコナに問い詰めた。
「どういうことだ、白毛玉? 羽根は他にもあるって?」
「そうだよ! モコナが感じていた羽根って一文字さんが持っていた物じゃなかったのか?」
「違うの! モコナ、あの時感じたの! あのライダーが戦ってるとき、めきょってしたの!」
「「「めきょって?」」」
「めきょっ!」
「「「うわぁっ!?」」」
今まで糸目だったモコナの目が見開き、思わず悲鳴を上げてしまう士、ユウスケ、夏海。
今まで知らなかった一面に驚くも、モコナの告げた言葉にさらに驚愕した。
「それに、この世界に来てから感じてるサクラの羽根の波動、まだあるの!」
「ああ、そういえば……一文字って人がネオライダーと最初に交戦した日って数日前ってことになるよね」
「おれ達がこの世界に来た時より、少し後なのか」
モコナの言葉を聞いてファイと小狼が思い出す。
サクラの羽根を感じ取れたのは、この世界に来てからすぐの事。
そして2号とネオライダーが交戦した時期と日付はこのネオライダーの世界に来た後。
―――少なくともこの世界には他にも記憶の羽根があるという事実が一同の前で判明した。
それに、モコナが述べた事を信じるのならばあの【アギトを騙った何者か】も記憶の羽根を持っていた事になる。
……状況を振り返れば、あの時羽根を持っていた2号を狙っていたのも、羽根を手に入れるためだと説明がつく。
幸いにも今回は撃退することはできたが、この世界にある羽根を狙わないとも限らない。
いずれぶつかるときもあるだろうと士達はその考えに至った。
「たっく……また面倒事になりそうだな」
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