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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第25話:再会のソウフウ
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ニングフォーム"と呼ばれるアギトの強化形態であり、高位のアンノウンすら渡り合える火力と有り余る力によって暴走する危険性を孕んだ両極端な姿だ。
そのアギト・バーニングフォームは上半身から燃え盛るプロンミネンスを用いて、火炎攻撃を2号へと放っている。
素手である2号は回し蹴りによる風圧で何とか凌いで入るものの、辺り一帯を燃やし尽くさんとしている勢いで身体からプロンミネンスを噴き出している。
このままでは2号はもちろん、サクラ達にまで被害が及ぶ……そう思ったディケイドはナイトに向かって叫んだ。

「小狼、お前はサクラ達を守れ! 俺が加勢しに行く!」

「わかりました!」

ディケイドの言葉を聞いたナイトはすぐさまサクラ達の元へ走っていき、ディケイドはライドブッカーを構えて狙いを定めた。

一方、謎の乱入者――アギト・バーニングフォームフォームに苦戦を強いられている2号。
燃え盛る炎に押され、劣勢を強いられる2号。

(チッ、流石にきついな……かといって、ここで引き下がるわけにはいかないが!)

自身の腕や脚を振って炎を吹き飛ばしている2号は、ふと後ろへと視線を向ける。
後方には自分の戦う背中を見つめるサクラと子供達の姿があった。
―――負けられない、倒れてはならない、彼らを守れるのは俺しかいない。
そう思った2号はアギトから繰り出された炎を振り払うと、握りしめた拳を構えて、振り放った。

「オラァァァ!」

「ぐっ!?」

「もういっちょぉ!!」

アギトの胴体へ鋭く突き刺さる2号の『ライダーパンチ』、そして間髪入れず放たれた『ライダーキック』。
ものの見事なコンボにアギトの体躯は一瞬揺れる……これならどうだ、と2号は仮面の下で不敵な笑みを浮かべる。
だが、アギトは踏みとどまると、2号の足を掴み、そのまま逃がさんと勢いで炎が噴き出し始める。
しまったと思った瞬間、アギトの赤い装甲から炎が放出され、2号をを飲み込まんとした……。

【ATTACK-RIEDE…BLAST!】

「それ以上だと黒炭になっちまうぞ、ハッ!」

だがその時、アギトへ向けて放たれたいくつものディケイドブラストによる光弾が炸裂。
ダメージを受けて2号を開放し、倒れようとする2号を何者かが抱き留めた。
見ると、ディケイドが2号の肩を支えており、破壊のために全てのライダーを知っている彼だからこそその名を呼んだ。

「大丈夫か、2号ライダー?」

「お前は、まさかさっきの……?」

「助太刀するぜ。まだ相棒と再会しちゃいないんだろ?」

「へっ、どいつもこいつも……足引っ張るんじゃねえぞ」

目の前に立ちふさがるアギトへ態勢を立て直すディケイドと2号。
敵が二人に増えたアギトは炎を纏わせた拳を振り放ち、
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