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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第23話:変わるトップウ
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子供達三人と共に逃げるサクラと一文字は建物の近くにあった公園へとたどり着いた。
だが、サクラと一文字は視界に入った存在に気付き、足を止める。
そこにいたのは、複数のライオトルーパーを連れた二体の怪人。
サボテンの特性を備えたオルフェノク・カクタスオルフェノクと、カニを彷彿させるシークラスのファンガイア・クラブファンガイア。
二体もの怪人に俊彦、義男、満里奈は恐怖に顔を染めていた。

「か、怪人!?」

「なんで、なんでここにいるんだよ!」

「うぅぅ……!」

怯える俊彦と義男、泣き出し始める満里奈。
三人をどうにか守ろうと、サクラは自分自身が戦える事ができないとわかっていてもネオライダー相手にしっかりと見据えていた。
士さんは、小狼君は今もたたっている中、私一人が諦めるわけにはいかない。

―――そんなサクラの表情を見て、フッと笑ったのは一文字だった。

一文字はサクラの前に手を差し出すと、不敵な笑みを見せて口を開いた。

「子供達を頼んだぜ」

「一文字さん……?」

「さぁてと、手当と腹ごしらえは済んだ。多少は戦えるようになってるからな」

そう言いながら、サクラ達を背に、一文字は一歩を踏み出した。
一人悠然と向かってくる一文字の姿を見て、まず動いたのはカクタスオルフェノクとクラブファンガイア。
カクタスオルフェノクは素手、クラブファンガイアは両腕の鋏で一文字を攻撃しようと仕掛けてくる。
だが、そこで一文字は空高く飛んでジャンプし、二体の怪人の攻撃を避けた。

怪人達の背後に降り立ち、振り向いたカクタスオルフェノクとクラブファンガイアは降り立った一文字の『変身』した姿を見て驚いた。

モスグリーンの二つのラインが入った黒を基調としたライダースーツ、モスグリーンのブーツとグローブ。
頭部全体を追うのは飛蝗を模した仮面、二つの赤い複眼、腰部には赤い風車が内蔵された白いベルト・タイフーン。

改造人間"ホッパー"、またの名を『仮面ライダー2号』。

かつて死の淵を彷徨い、命尽きようとしたもう一人の仮面ライダーは自分を助けた若き命を守るため、再び戦いに挑むのであった。
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