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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第23話:変わるトップウ
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まま本郷目掛けて突撃を仕掛ける。
振りかざされようとするシザースピンチが本郷の首を狙う。
クウガは息を飲み、助けに入ろうと駆け出す……だがその前に、本郷の身体が動いた。
「―――ハァッ!!」
その瞬間、一陣の風が本郷の姿を変えた。
否、本郷猛は『変身』したのだ……クウガ達と同じ、仮面の戦士に。
深緑色の二つのラインが入った黒を基調としたライダースーツ、深緑色のブーツとグローブ。
頭部全体を追うのは飛蝗を模した仮面、二つの赤い複眼、腰部には赤い風車が内蔵された白いベルト・タイフーン。
改造人間"ホッパー"、またの名を『仮面ライダー1号』。
本郷猛が姿を変えた1号は自分に迫っていたシザースピンチをつかみ取ると、握る力を込める。
するとベキベキと鈍い音を鳴らしながらシザースペンチの鋏部分が歪み、ついにはバキリと音を立てて粉砕された。
契約しているミラーモンスター・ボルキャンサーと同様の硬度と鋭さを秘めたシザースピンチがこうも容易く壊されるとは思ってもみなかったシザースは動揺していた。
「そ、そんな!? オレの武器がぁ!?」
「トリャァァ!!」
「なにぃ!? ぐああああああああ!!」
自慢の武器の一つであるシザースピンチを使い物にならなくされて戸惑うシザーズへ、1号が放った鉄拳が直撃。
そのまま殴り飛ばされたシザースは1回転しながら歌舞鬼とサガを取り囲むライオトルーパー達へと激突、そのままなだれ込む形で倒れてしまう。
先程まで戦っていた歌舞鬼とサガはシザースを殴り飛ばした1号の方へ視線を向けた。
「おい、アイツ強ぇぞ」
「そうだなぇ。あのパワー、俺達よりも凄そうだねぇ」
「見たところ、門矢や小野寺のヤツと違って人間離れした力技が得意みてぇだが」
歌舞鬼――黒鋼は1号の戦いぶりを見て、彼の特徴を冷静に分析をしていた。
他の仮面ライダーに変身できるディケイドや、超変身によるフォームチェンジで臨機応変に対応できるクウガとは異なり、1号はその身に宿る常人離れした身体能力で相手を迎え撃っている。
これまで出会ってきたライダーとは一線を画す仮面ライダーの登場に歌舞鬼は胸の奥で僅かばかりの好奇心を持たざるおえなかった。
その一方、1号はクウガの元へ駆け寄ると、彼に声をかける。
身体をマスクドマンへ向けて身構えて、ネオライダー達から守るつもりだ。
「大丈夫か?」
「あ、ああ……貴方は一体?」
「本郷猛、わけあってこの世界に迷い込んだ知り合いを追ってやってきたんだ」
「知り合い? この世界? それってもしかして」
1号の語った経緯を聞いて、クウガは"件の羽根を持った仮面ライダー"に思い当たる。
まさか知り合いなのか? それを追求しようとした矢先
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