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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第22話:吹き荒れるタイフウ
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ロッドへ変えて、ライオトルーパーへ向かっていった。
ライオトルーパーはブレードモードに変形させたアクセレイガンで応戦を図る。
ドラゴンロッドの長いリーチによる殴打と、ドラゴンフォームによる素早い身のこなしにより翻弄していく。
だが、そこへライオトルーパー達の間を駆け巡り、クウガへ迫る存在がいた。

「シャッ!!」

「なっ!?」

嫌な気配を察知したクウガは寸での所でドラゴンロッドで防いだ。
だが、パキリと金属音が響いたと同時に手に持っていたドラゴンロッドが真っ二つになり、危機感を感じて大きく後方へ飛びのいた。
見れば、先程までいた場所にはマスクドマンの姿があった。

「ふむ、少し浅かったか」

「コイツ、変身してないのに……!?」

「せっかくだ、少しギアを上げていくか……!」

「くそっ、ならば超変身!」

クウガは真っ二つになったドラゴンロッドを投げ捨てると、青のドラゴンフォームから赤のマイティフォームへフォームチェンジ、使途空拳でマスクドマンと相対する。
ぶつかり合う拳と拳、蹴りと蹴り、二人が紡ぐ格闘戦がライオトルーパーを取り囲んで繰り広げられる。
だが拳を放つ中でクウガは疑問に思っていた。
ライダーにも怪人にもなっていない生身の人間がなぜこれほど張り合えているのか?
その考えが巡る中、拮抗していた二人の間に動きがあった。

「ハッ!」

「グッ!?」

マスクドマンが放った回し蹴りがクウガの胴体を捉えた。
軽く吹き飛ばされ、道路標識にぶち当たって拉げさせてしまう。
迫るマスクドマン……彼の放つ殺気に異様なものを感じったクウガは態勢を立て直そうとする。
物陰で戦いの様子を見守るしかない夏海も、シザースと相対する歌舞鬼とサガが行く末を見守る中、―――激しいバイク音が戦いの場に響き渡った。


―――ブォォォォン!


ライオトルーパーを蹴散らしながら現れたのは赤いラインがボディに入った白いバイク。
そのバイクはクウガとマスクドマンを割って入る形で止まると、運転手である男はマスクドマン目掛けて蹴りを放った。
その蹴りを腕を交差させて防ぐと、後方へ退いた。
突如現れた男はヘルメットを脱ぐと、黒髪と穏やかな顔立ちを露にする。
態勢を立て直したクウガは助けに入ったその男に訊ねた。

「あなたは一体……」

「―――俺は本郷猛……コイツらネオライダーに用がある者だ」

その男、―――『本郷猛』は愛機・サイクロン号から降りながらマスクドマンを見据え、構えをとった。
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