暁 〜小説投稿サイト〜
ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第22話:吹き荒れるタイフウ
[3/5]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
「門矢士だ。で、お前は一体何者だ?」
小狼達が自己紹介を終えた後、男は口内に入っていたものを飲み込み、ペットボトルのお茶を口にして整える。
そして一息つき、名乗り始めた。
「一文字隼人。俗にいう仮面ライダーってやつだよ」
その仮面ライダーの男―――『一文字隼人』はニヤリと口角を上げた。
―――――
士達が謎の男・一文字と遭遇した頃。
ユウスケ、夏海、黒鋼、ファイの四人は別の場所で羽根を持っているであろう仮面の戦士の行方を探していた。
四人が丁度高架下の道に差し掛かろうとしたときのことだった。
黒鋼が妙な気配を感じ取ったのは。
「………」
「あれ? どうしたの? 黒鋼さん」
「ユウスケ、そこのふにゃへりと一緒に光から離れるなよ」
そう言いながら黒鋼は一同の一歩前へ出て、腰にぶら下げていた待機状態のディスクアニマルに手をかけ、それを思いっきり近くの柱へ向けて思いっきり投げ飛ばす。
風の切る音をしながら飛んでいくディスアニマル……物陰へ迫ろうとした瞬間、振りかざされた何かによって弾き飛ばされてしまう。
戻ってきたディスクアニマルをつかみ取り、黒鋼は叫ぶ。
「出てこい、いるのはわかってんだ」
「―――なるほどな、その気配の探り方にその技、只者ではないな」
黒鋼の披露した忍者として身に着けた技を称賛しながら現れたのは、仮面をつけた一人の男。
稲妻模様が入った白い仮面を被ったその男は、一同を見据えながら名乗り始めた。
「自己紹介しよう、私はマスクドマン。ネオライダーの頭目をしているものだ」
「ネオライダーの頭目ですって!?」
「ありゃりゃ、つまりはお偉いさんが自らじきじきにやってきたってことか。こりゃ大変だ」
ネオライダー……それも今まで出会ってきたライダー達を纏め上げるトップが目の前に現れ、夏海は驚き、ファイはへらへらとした笑みをうかべながら目の前に立つ仮面の男・マスクドマンを見据える。
一方でマスクドマンは片手を上げると、それが合図かのように周囲から何人をもライオトルーパー達が出現する。
その数は20人近く……さらに彼らライオトルーパーの隊員達をかき分けて現れる人影があった。
「やいやいやい、貴様達が俺達ネオライダーに仇名すアベンジャーか!」
ライオトルーパー達の前へと名乗り出てきたのは、ふくよかな体系をした男。
今まで黒服と同じ恰好をしているが、頭部にはピンク色に染めたモヒカンが聳え立っており、丸々と太った顔にサングラスをかけている。
おおよそネオライダーの刺客であろう男……その男に視線を向けた黒鋼とファイは呆気にとられたような表情を浮かべた。
「あん? アイツは……」
「あれ?」
「ど、どうしたんですか?
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ