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ツバサ -DECADE CHRoNiCLE《ディケイドクロニクル》-
第21話:渦巻くセンプウ
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やれるっての!」

『ハハッ、言えてる!今までディケイドと戦ってきたやつらなんざ雑魚だったんじゃねえの?』

ディケイド達がネオライダーと対等に渡り合っている事に怒りが込み上げる尚樹と、そんな彼を見てゲラゲラと笑いながらリキュールを嗜むゴーストイマジン。
我が物顔で過ごしていたそんな二人の元へ、一人の人物が近づいてくる。

「おうおうおう、これはこれは尚樹じゃねえか。どうだ?元気か?」

「テメェはシザースの……何の用だ?」

尚樹はやってきた男……シザースと呼ばれたその人物に何をしに来たのか訊ねる。
"シザース"の男は影で隠れた顔で口角をニヤリと上げながら早速要件を告げた。

「なあに、お仕事のお呼び出しだよ。あのお方からだ。お前暇なんだろ?ちょっと面貸しちゃくれないか?」

「あの人だと?一体誰が……」

「―――私だ。鬼頭 尚樹」

その言葉と共に現れた人物を見て、尚樹は目を見開いた。
シザースの男の後を追ってやってきたのは、稲妻模様が入った白い仮面を被った男……。
ネオライダーのトップである男、マスクドマンその人だ。
仮面で隠したその顔から口を開いて言葉を発する。

「今この場で動けるのはお前達か。私用で悪いが緊急の仕事だ」

『おいおい旦那、急だな?報酬は高く付くんだろうな?』

「ああ、それに今さっき入った情報によれば、お前達を狙っている獲物と出くわす可能性が大いにある」

マスクドマンが言った話に出てきた【狙っている獲物】と聞いて、尚樹は目を眼鏡越しにギラつかせる。
―――ディケイド達だ。別の世界から来たとされている仮面ライダーだ。
噂によればあの時戦った妙な異国の旅人共も仮面ライダーになったと報告されている。
人々から畏怖の存在である自分へと立ち向かった小僧とその仲間達が気にくわない尚樹は、ようやく回ってきたチャンスを掴むべく、荒々しく立ち上がってマスクドマンへと答えた。

「ハッ、やってやろうじゃねえかマスクドマン。仮面の下で何考えてるか分からないお前の企みに乗ってやるよ」

「おい尚樹!マスクドマン様に何て言い草を!?」

「構わん……では、いくぞ。ネオライダー達」

マスクドマンは終始冷えた態度の言葉を発した後、マスクドマンは踵を返してその場から去る。
その後に続いてゴーストイマジンも入れた三人もついていく。
出ていった彼らを見送る様にバーのマスターが頭を下げて見送ったのだった。


〜〜〜〜〜


頼打地区のとある公園。
士達七人は二手に分かれて羽根を持った人物の捜索を開始した。
一方は士、小狼、サクラ、モコナ。
もう片方はユウスケ、夏海、ファイ、黒鋼。
今現在、士達三人はその公園の中を通り過ぎながら話し合っていた。

「こ
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