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彼は いつから私の彼氏?
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 お泊り旅行の日。近鉄電車の特急に乗って、伊勢鳥羽の駅に、お昼頃着いて、駅の近くで伊勢うどんを食べて、ホテルの送迎バスで着いて、直ぐに、歩いて海水浴場に向かった。

 私は、水着は持っていないので、上下トレーニングウェァに着替えていた。お父さんとお母さんは缶ビールを持参で木陰で見ていただけなのだけど。海の中では、私とお兄ちゃんは何をするわけでも無く、競争したり、お兄ちゃんの背中から乗ったりしてふざけたりしていたのだけど、私は、時たま膝にビクッと痛みを感じていて気にはなっていた。

 夕方が近づいた時、ホテルに帰って、大浴場にお母さんと入った時、私がしきりに膝を摩っていたので

「水澄 なんか 気になるの その膝」

「ううん 揉みほぐしているだけ」

「そう あんまり無理しないでね 痛めたりしたら取返しつかないからね もう 十分じゃぁないの? 後輩達も決勝で頑張ってくれたらしいじゃぁない」

「だけど 本戦になると強い人達が出て来るのよー お母さんとお父さんにお兄ちゃん、それにおばあちゃんも クラブの皆も小学校からの仲間も応援してくれているから 私 頑張れるの」

「だけどね 神様は時々 そっぽ向くからね」

「お母さん 私は 神頼りなんかしてないわ 自分で頑張るの それに、中学最後の試合になるわ 絶対に 頂点に立ちたいの!」だけど、お母さんは心配そうに、私の膝を摩ってくれていた。

 夕食には、海鮮料理がいっぱい並んでいて、私には、食べきれなくて、横からお兄ちゃんが私のをつまんでいたけど

「お父さん 聞いてーぇ お兄ちゃんたらね 泳いでいる時、私が後ろから乗っかって行くと、嫌がって振り払おうとするんだよー」

「うっ おまえぇー 何 言い出すんだよー」

「まぁ 普通 水澄の歳になってくるとそんなもんだろうよ」と、お父さんは言っていたけど

「どうしてぇー」

「どうしてってー まぁ 物理的なもんじゃろー 兄妹っていっても 男と女だからー」

「でも 私は お兄ちゃんとなら お風呂 一緒でも平気だよ お父さんとはダメだけどー お兄ちゃんとは ず〜と 一緒だったからー」

「やめろよー 水澄 俺が 恥ずかしいんだよーぉ」

「へっ 根性無し!」

「だからーぁ 根性の問題ちゃうってー」

「ふっ 達樹も可愛い妹が居て 良かったのぉー そーいえば 水澄 今度の大会は和歌山で近いし、車 2台で駆けつけるからな 和歌の浦に前泊する」

「えぇー だって 決勝までいけるかどうか」

「そんなもん 行けるに決まっとる 水澄も中学 最後だろう?」

「そーなんだけど お父さん 観光? 応援?」

「そりゃー 応援だよ 社内でも 盛りあがってるぞ 皆 去年の個人決勝を見て 興奮し
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