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ドリトル先生の長崎での出会い
第八幕その七

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「知ることだよ」
「全くだね」
「蝶々さんみたいなことがあるから」
「だからだね」
「それでだね」
「そう、本当にね」
 それこそというのです。
「偏見を知ってね」
「持たないことね」
「そしてない様にする」
「そう努力することだね」
「それが大事だね」
「そうだよ、自分が偏見を持たれたら嫌だね」 
 先生は皆に言いました。
「そうだね」
「うん、そうだね」
「そう言われるとね」
「偏見を持たれて差別されたらね」
「凄く嫌だね」
「偏見は時と場所ですぐに入れ替わるよ?」 
 先生はこのこともお話しました。
「白人が一番偉いか」
「そんな筈ないしね」
「絶対にね」
「違うことは科学的に実証されてるし」
「時と場所で変わるね」
「僕達は今日本にいてね」
 今度はご自身達のことをお話しました。
「アジア系の人達のなかにいるね」
「そうだとね」
「アジア系の人達から差別されることだってね」
「普通にあるね」
「そうだね」
「時代によってはね。そうしたお話もあったしね」 
 実際にです。
「小泉八雲さんだって尻尾があるとか思われてお風呂覗かれたりしたよ」
「ラフカディオ=ハーンさんだね」
「あの人にもそんなことがあったんだ」
「物凄く日本が好きで」
「日本人になった人だけれど」
「あの時の白人至上主義は産業革命が起こってね」
 そうしてというのです。
「白人がその技術を持っていた」
「それだけだったね」
「そしてその技術で凄い軍事力を持っていた」
「経済力も」
「それだけだったね」
「だから日本や他の国が産業革命以降の技術を手に入れたら」
 そうなったらというのです。
「今みたいになったんだ」
「そうだね」
「全く変わらなくなったね」
「白人至上主義ってその程度だったんだね」
「所詮はね」
「そんなものでしかなくて」
 それでというのです。
「技術なんて同じ人間ならだよ」
「誰でも備えられるね」
「努力したら」
「そうしたら」
「人種や民族や宗教は関係ないよ」
 一切というのです。
「それこそね」
「全くだね」
「その通りだね」
「そんなもので決まらないね」
「何もね」
「そしてね」
 そのうえでというのです。
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