第四話 団欒その十八
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「日本ハムでは十一番だった」
「そやったな」
「だからだ」
それでというのだ。
「その変遷を見てもだ」
「おもろいな」
「お前もそう思うな」
「ああ、勉強になるわ」
テンはあたるに頷きつつ答えた。
「ほんまな」
「そうだな」
「そういえば今日本ハムで十一番の人おられないわね」
魂子はこのことに気付いた。
「やっぱりね」
「大谷選手が凄過ぎてな」
鯖男が答えた。
「やはりな」
「後に着けられる人がいないわね」
「このままいくとな」
日本ハムの十一番はというのだ。
「永久欠番だな」
「そうなるわね」
「そうなってもだ」
「おかしくないわね」
「前はダルビッシュ選手が着けていてな」
「次に大谷選手ってなると」
魂子はそれならと話した。
「流石にね」
「そうはだ」
「着けられないわね」
「大き過ぎてな」
「誰が着けられるのかのう」
コロンにも疑問だった。
「大谷選手の次となると」
「思い浮かばないですね」
明日菜が続いた。
「どうも」
「うむ、ダルビッシュ選手も相当であるが」
「大谷選手となりますと」
「大き過ぎてな」
「そうはですね」
「着けられん、阪神でもじゃ」
自分達が愛するチームでもというのだ。
「あそこまでの人は出ておらんしな」
「長い歴史の中で」
「だからじゃ」
それだけにというのだ。
「日本ハムでじゃ」
「次に十一番着ける人はですね」
「出ないかもな」
「永久欠番有り得ますね」
「おそらくな」
こうした話もした、そのうえでそれぞれの面々は甲子園で本格的な練習に入った。だが行うのは練習だけではなかったのだった。
第四話 完
２０２４・１２・１
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