第四話 団欒その十四
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「お前なんぞにな」
「言うな、じゃあやるか」
「うむ、やるか」
「おい、観客席でやるなよ」
犬夜叉は向かい合った二人を止めた。
「どうせやるならな」
「グラウンドだな」
「そこでやるものじゃな」
「ああ、しかし甲子園だからな」
そのグラウンドを観つつだ、犬夜叉はあらためて言った。
「変なことはするなよ」
「馬鹿な喧嘩で汚す場所じゃねえな」
「そうじゃな」
「ああ、それでこの爺さんには勝てるんだな」
「ああ」
パンスト太郎は犬夜叉にあらためて答えた。
「自信はある」
「それでもか」
「大谷選手にはな」
「やっぱり無理か」
「変身してもな」
水を被ってというのだ。
「それでもな」
「打ち返せないか」
「あの球威だとな」
「ただ速いだけではない」
八宝菜も言ってきた。
「球威も相当じゃ」
「そうじゃな」
雲母が見てもだった。
「尋常でない球威じゃ」
「だから長打もあまり打たれておらぬ」
「そうじゃな」
「変化球も恐ろしいが」
「あのストレートはのう」
「とんでもないものじゃ」
八宝菜が見てもだった。
「まことにな」
「そうじゃな」
「だからわしもな」
「打ち返せぬか」
「難しいのう」
「パンスト太郎だけでなくお爺さんも言うから」
あかねは頷きつつ言った。
「間違いないわね」
「そうよね」
琥珀はあかねの言葉に頷いた。
「私もわかるわ」
「お爺さんってスケベだけれど強いのよ」
あかねは琥珀にこうも話した。
「野球だってね」
「出来るの」
「やってるの見たことなかったけれど」
それでもというのだ。
「運動神経が普通じゃないから」
「野球も出来るのね」
「ええ、けれど」
「そのお爺さんでもなの」
「こう言うから」
「それだけ大谷選手が凄いのね」
「間違いなくね」
琥珀に話した。
「凄いことはわかっていても」
「そこまで凄いのね」
「大谷選手はね」
「だから勝てる見込みはほぼないんだよな」
畑中はやや遠い目になって言った。
「俺もボクシングやってるけれど」
「お主世界に挑むのであろう」
「それでもです」
さくらに答えた。
「専門じゃないですしあの人の身体能力は」
「お主より上か」
「明らかに」
「そう言われるとそうであるが」
さくらはそれでもとさらに言った。
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