12-4
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てきていたし、確実に相手を翻弄していると・・・。
最終ゲームは7-7で拮抗していて、その後、私はセンターに打ち込んで連続ポイントで9-7とリードしたのだ。それまでは、見ていた部員達も声をあげていたのだが、それからは試合の行方を見守ってか声も出なくなっていた。
私のサーブの時、帰ってきたボールを思いっ切り叩きつけて相手のバックサイドに・・・ボールはバウンドの後、イレギュラーに変化したが、美ひろ先輩は追いついて返してきた。そのボールを私はラケットの位置を下げて擦りながらその後は、フォァサイド手前に低い弾道で打ち返していった。それは、バウンドした後、内側に低く跳ねていて、美ひろ先輩も戻ってきていたがラケットで捕らえたボールは力無くネットを越えなかった。私の第2の魔球だ。そして、次のサーブでは帰ってきたボールを直接、私はボールの下を擦りながらステップして叩きつけるようにしたのだが、バウンドした後は真横に跳ねるように・・・美ひろ先輩は最後はラケットを突き放すようにしてボールに当てようとしていたが、そのままボールはラケットを超えて、台の上を転がっていったのだ。その瞬間、美ひろ先輩は台にしばらく突っ伏していて、中学の部員は歓声をあげていたけど、高校の部員は唖然としていた。その後
「本気でやれって言ったけどー・・・先輩のメンツはどうしてくれるんやー 一応エースなんやからなーっ」と、その時、皆に一瞬の緊張が流れ、沈黙の時があった。そして、先輩は私を抱きしめてきて、叱られると思ったら
「水澄 すごい こんな すごい後輩が゛居るなんて ワクワクするわー」
「あっ はい 夢中で・・・」
「ふふっ 最後の あんなスマッシュ 返せるわけないじゃぁない?」
「あれは たまたまなんです・・・」
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