暁 〜小説投稿サイト〜
外道戦記ワーストSEED
十二話 夜の双翼(中編)
[3/4]

[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話
上で、国家間のビジネスチャンスに変えた。

しかも、そのカードを上手く切って事態を収めたのだ。褒めるしかない。

で、少しは話は戻るが、ナチュラルの集め方どうしようか、である。

定員はもう諦めるにしろ、どうにかコロニーに人を掻き集めなければならない。

そこで話をもってこられるのは、当然、地球連合の中心である大西洋連邦。

で、大統領。まず秘密裏に自分に接触。軍内での発言力の後ろ盾に大統領を使って良い&国家予算を用いた様々なメリットをジョンに付与する提案と、実際に先払いとして表だって『大西洋の死神』を国を挙げて支援することを公的に表明、加えて『連邦製MS計画(仮称)』を極秘裏に先に支援する事により、ジョンを基地ユグドラに赴任させる事を了承させた。

で、了承と同時に大統領令発令。

戦時下により、家族が兵役、もしくは指定する危険区域での業務に携わっている者に優先して配給をすることを明言した。

この宣言は、無論ある程度の反発はあったものの、概ね民衆から好意的に受けとめられた。

お国柄、最前線で頑張る奴は偉い!とか、パワフルなヒーロー素敵、という国であるのだ。

更に大統領は続ける。

一定以上前線や指定する前線に近い基地で勤務や兵役を務めた他国の人間に対して、直ぐに地球本土の市民権は与えられないが、大西洋連邦謹製のコロニーでの市民権を与え、住居と食料を手配し、最終的には本土への移住も許すと。

加え、映えある新規建造の世界樹コロニー近くの基地には、『大西洋の死神』ジョンを中心としたエース部隊が駐留。そのコロニーがザフト側に狙われても助けてもらえないデコイではないことを複数メディアでアピール。

ジョンもマスコミの前で大統領からの依頼に同意したことを伝えた。

エネルギー枯渇、差別等で切羽つまっていたナチュラルはそれで落ちた。

大統領の目論見通り、仕事に積極的で問題を起こしにくい労働力が、多数世界樹コロニーに集まってくれる結果となったのである。

その結果が、この、防衛基地と民間コロニーが至近距離にある奇妙なコロニー群の作成、運営である。

ちなみに、ザフトがやっている戦闘行為についてだが。

かなり挑発的なグレー行為、というか、民間コロニーに流れ弾当たる可能性考えると完全にアウトな行為である。

しかし、大西洋連邦からクレームは入れているが、敵味方共に問題視を諦めている。

なんというか、大西洋連邦のスパイや外交官の手に入れた情報によると、軍部上層部であるザラ派を、政府上層部クライン派は制御出来ていないこれホントに現代の国家運営かという状態がプラント本土で許されているらしいのだ。

冗談みたいな話だが、指示命令系統を統制するのに必須な具体的階級がプラントの軍である筈のザ
[8]前話 [1] [9] 最後 最初 [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2025 肥前のポチ