暁 〜小説投稿サイト〜
FAIRYTAIL〜星の王子様〜
10話〜ウィリアムの提案〜
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返事を聞いて、ウィリアムはフッと笑い。

「拙者は妖精の尻尾が羨ましい。拙者達のギルドもそのようにできればよかったが…………その、覚悟は受け取った。これより、拙者達、幽鬼の支配者は一切の手加減もなく、妖精の尻尾を潰そう……それが、今この時から決まったルールだから」

 交渉は決裂。
 この先はもう、戻ることはできない。
 どちらかのギルドが敗北するまで。

 ウィリアムも迷いはなくなった。
 これほどの覚悟を見たのだ。
 自分達も対峙するのに恥ずかしくない覚悟で妖精の尻尾と戦うと。


「拙者はこれにて失礼する。次会う時は敵同士、手加減などは許さぬ。全力で来るのだ」

 部屋の中に、激しい風が吹き荒れる。
 吹き荒れる風が静まると、ウィリアムの姿はなくなっていた。








 病室の扉の前、アリスがルーシィとウィリアムの会話を聞いていた。

「レヴィ、良いこと言うじゃん……アリスも同じ気持ちだよ……必ずルーシィは守るから」

 ウィリアムが去ったことを確認するとアリスは病室へと入る。

「ルーシィ〜、レヴィ達は大丈夫〜?」

 のほほんとした、いつも通りの喋り方と声色でアリスはルーシィの前に現れた。

「アリス?どうしてここに?」

「レヴィ達のお見舞い〜、それとミラにお願いされて〜来たの〜」

「ミラさんに?」

「ミラがルーシィが狙われる可能性があるから、一緒に居てって〜、ミラの勘は当たるからね〜」

 アリスはルーシィの事情を知っているため、ミラジェーンのお願いに応えるためにルーシィの護衛として訪れたのだった。

「そういえば、コタロウは?」

 コタロウとは、アリスが連れている猫。
 ハッピーと同じ日に産まれたオス猫である。

「コタロウは、ミラ達と対幽鬼の支配者の作戦会議に参加してるよ〜、あの子、頭がいいから〜。でも、コタロウ居ないから迷っちゃった〜」

「やっぱり、コタロウが居ないと道に迷うのね」

「うん!」

「自信満々に言わないでよ……ところで、ナツ達は?」

 ルーシィは、いつものメンバー達が居ないのが気になりアリスに質問する。

「ナツ達ならね〜、幽鬼の支配者のギルドに乗り込んで行ったよ〜」

「え!?みんな!?」

「うん!幽鬼の奴らをぶっ飛ばしてくるって〜、その間、アリスはルーシィの護衛〜」

 妖精の尻尾のマスターマカロフは、ギルドの主力達を連れて、幽鬼の支配者のギルドに乗り込んでいる。
 マカロフ自ら、決着をつけるために。

「大丈夫かな?」

「みんな、強いから大丈夫〜!」

「そうだよね……」

 ルーシィは、幽鬼の支配者に乗り込んでいったみんなを心配するのだった。


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