10話〜ウィリアムの提案〜
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であろう」
ルーシィは、思考が停止する。
何を言っているのか?
「なんで、あたしが!?」
「この抗争の原因はルーシィ・ハートフィリア……お主である」
「あたしのせい?」
ルーシィは、考える。
一連の流れ、ヨゾラが幽鬼の支配者と共に居ること、答えは。
「パパなの?全て、パパの仕業なの!?」
「拙者達は、お主の父親である、ジュード・ハートフィリア殿から依頼を受けた。お主を連れ戻すように……そして、邪魔するものの排除を」
「パパからの依頼…………あたしを連れ戻すために……あたしの……あたしのせいで」
ルーシィは、ヨゾラの独断での行動かと思っていた、しかし裏には自身の父親が全てを仕組んでいたことを知る。
「今から拙者達のギルドに来れば、全ては終わる。その後は再びハートフィリア家の令嬢として生きればいい、その手助けならば拙者は全力で手伝おう」
「あたしが帰れば…………」
自分が帰れば、全てが終わる。
もう、仲間も傷つかない。
「どうする?ルーシィ・ハートフィリア?」
選択が迫られる。
仲間か?自分の人生か?
そんな時であった。
1人の少女が
「ダメ……ダメよ!ルーちゃん……」
弱々しい声。
痛みや苦しみに耐えながら、レヴィがルーシィに言った。
「レヴィちゃん!意識が戻って……」
「ルーちゃんがどんな状況なのか詳しくは知らないけど……ルーちゃんが我慢して……やりたくないことをしちゃ……ダメ……」
「レヴィちゃん」
「それに……みんな、同じことを言うはず。仲間の命ぐらい賭けてみろって!!ルーちゃん、貴女はルーちゃんの好きなようにしていいの……迷惑だなんて思わない!……だって、それが仲間でしょ?友達でしょ?私たちは誇り高く仲間のために……泣いている友達を……見捨てるようなギルドじゃ……ない!!!」
レヴィの思い。
どんなに傷つけられようが、決して妖精の尻尾は仲間を見捨てない。
妖精の尻尾のみんなは家族だから。
「だから……ルーちゃん。自分を責めないで…………っく!?」
レヴィは再び痛みと苦しみにより意識を失う。
そして、ルーシィの答えは。
「あたしは……あたしは帰らない!あたしの居場所は妖精の尻尾!」
ルーシィの出した答えはウィリアムの提案を拒否する形となった。
「ルーシィ・ハートフィリア、後戻りはできぬぞ?この先、ギルドの多くの仲間が傷つくことになる……それでも覚悟は変わらぬか?」
「えぇ!あたしの考えは変わらない!この先どんなに悲しい事があろうと、あたしは妖精の尻尾のみんなと生きていくんだ!妖精の尻尾はあたしの家族だから」
ルーシィの
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