9話〜ルーシィの慟哭〜
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の言葉にギルドメンバー達が集まり、それを見たルーシィは絶句する。
「嘘……ヨゾラ!?」
見覚えのある文字がレヴィのお腹に刻まれていた。
幽鬼の支配者のマークの下には、ガジル様、ロフォロン様参上!!と、書いてあり。
さらにその下には
【親愛なるルーシィお嬢様へ
お嬢様、近いうちにお迎えに向かいます。
ルーシィお嬢様の帰りを邪魔するものは、
全て僕が排除致します。ですので安心して
お迎えに参るまでお待ちください。
全ては星の導きのままに。
お嬢様の忠実な下僕のヨゾラより】
全てはルーシィお嬢様のため。
帰りを待つ者からのメッセージであった。
「いや……いや!嫌ぁぁ!!!」
ルーシィは悲しみから叫ぶ。
信頼していた者からのメッセージ。
自分のせいで友達を仲間を傷つけられ、自分のせいで大切に思っていた人物を狂気に狂わせてしまった。
「ごめんなさい……ごめんなさい……レヴィちゃん……ジェット、ドロイ…………ごめんなさい!!……あたしのせいで……あたしの…………」
ルーシィはただ、涙を流して謝り続ける。
悲しみの中に怒りの感情が同時に寂しい感情が。
人は変わってしまうのか。
ちょっとした切っ掛けで、善から悪へと
「ヨゾラ……ヨゾラ!!あたしは……貴方を許さない!!」
ルーシィの慟哭の叫び。
そして、始まる。
動かざる巨人が動きだす。
「ボロ酒場までなら我慢できたんじゃがな……ガキの血を見て黙ってる……親はいねぇんだよ!!」
巨人の怒りが大気を震わせる。
「戦争じゃ!!」
妖精の尻尾と幽鬼の支配者の開戦の狼煙が上がる。
マグノリアにある、病院。
その一室にレヴィ、ジェット、ドロイがベッドの上で寝ている。
だが、3人とも苦痛の表情である。
医師の話しによれば、打撲や切り傷も酷いが何より、魔法による錆の侵食がレヴィ達を苦しめていると。
「幽鬼の支配者……なんて、酷い人達なの……それに……ヨゾラ。あたしは絶対に許さない!」
そんな時であった。
病室に1人の男が訪れた。
「失礼する。妖精の尻尾の魔導師達の部屋で間違いはないであろうか?」
「……貴方は誰?」
ルーシィの目の前に現れた男。
「拙者は幽鬼の支配者の魔導師。ウィリアムと申す、以後お見知りおきを……」
幽鬼の支配者の魔導師の1人。
暴風竜のウィリアムが現れたのだった。
「幽鬼の支配者!!」
ルーシィはとっさに星霊の鍵に手をかけて、目の前の人物をにらみつける。
「待たれよ……拙者は、見舞いに来ただけ」
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